エフゲン

美容のためにお手入れが大切なのは何も顔に限らず身体も同じです。普段は服で隠れていても実は身体の一部にコンプレックスがあり、あまり人に見られたくない個所がある方は意外と多いのではないでしょうか。

コンプレックスと言えば生まれつきのものを思い浮かべるかもしれませんが、ある時期から急に気になりだすものもあります。今回はそのような事象の一つとして爪水虫を挙げ、これの原因や種類、治療効果がある市販薬のエフゲンをご紹介します。

 

爪水虫

爪水虫はその名の通り足の爪に感染する水虫のことで、通常の水虫とは違い皮膚にできるものではありません。一般的な水虫は痒みを伴うものをイメージしますが、爪水虫はその症状だけで痒みや痛みはあまりありません。

爪水虫に感染した初期段階では爪周辺の皮膚がめくれたり、爪の一部が何かにぶつけたときの様に白く濁る程度ですが、放っておくと菌が広がり変色、変形します。そのため、オシャレでサンダルを履いたりネイルを塗る機会が多い女性にとって大変厄介な症状です。

 

爪水虫の症状の種類

爪水虫と一言に言ってもその症状はいくつかあり起こる場所により違います。基本的には爪水虫は爪甲(硬い爪の部分)よりも水分が多くて柔らかい爪甲下(爪の奥にある皮の部分、爪床)に感染します。しかし、菌の感染が進行すると爪甲にも症状が表われます。

  1. 遠位・側縁部爪甲下型
  2. 近位部爪甲下型
  3. 白色表在型
  4. 全層異形成型

 

1.遠位・側縁部爪甲下型

遠位・側縁部爪甲下型

爪水虫により爪の先、または爪の横側部分に白い筋のようなものができる症状です。爪水虫を発症し始めた頃はその個所に出来やすく、感染している人の中でも最も多いのが遠位・側縁部爪甲下型です。

人によっては完全な白色ではなく、少し黄ばんだようなタイプもあります。また見た目としては爪自体が白くなっているというよりも、爪表面は透明ですが奥のほうで白い・黄ばんだ筋がたくさんできているような具合です。

 

2.近位部爪甲下型

近位部爪甲下型

近位部爪甲下型は爪の根元に症状が現れるタイプのものです。爪の根元には削ると簡単にはがれてしまうような薄い皮があり、これを爪上皮と呼びます。近位部爪甲下型の爪水虫は菌が爪上皮部分から侵入し、できるるものです。

扇形のように完全に根本部分だけが白くなっているタイプのものもある一方、側縁部爪甲下型と組み合わさったような形(爪の根元と端部分が白い)の症状もあります。いずれにせよ原因は菌の侵入によるもので、症状の進行が早いのが特徴です。

 

3.白色表在型

白色表在型

爪はケラチンタンパク質という非常に強い物質で構成されており、液体に溶けたり分解酵素の作用を受けにくい性質を持っています。しかし爪水虫菌のタンパク質分解作用は強く、感染すると爪表面を分解しながら発達し、爪甲自体が白く濁ります。

白色表在型の場合爪の形状は健常時のままですが爪全体に菌が侵食しています。爪甲が真っ白になっているケースではほとんどの場合において爪甲下にも菌が進行している状態ですが、爪甲のみ浸食されている際は外用薬のみで治療が可能なこともあります。

 

4.全層異形成型

全層異形成型

上記3つのいずれかの症状を放置しておくと爪が変色・変形し、爪甲下も菌が進行している状態の全層異形成型になります。全層異形成型では浸食により爪甲と爪甲下の分け目がなくなったり、色も黄ばみが少し黒ずんだような形になります。

爪の形状が変化すると皮膚に食い込むこともあるので靴を履いた際、歩く際に痛みを感じることがあります。全層異形成型は外用薬ではほとんど治らず、内服薬による治療かYAGレーザーを使用して殺菌し改善します。

 

見た目だけでの判断が難しい爪水虫

爪水虫のタイプを4つご紹介しましたが、実は自分が爪水虫だと思っている症状が必ずそれとは限りません。なぜなら爪水虫に似た病気がいくつかあり、これらは専門医でも見た目だけで判断できないことがあるからです。

  • 爪乾癬(つめかんせん):発症の原因は不明ですが水虫のように感染しない症状です。足に爪乾癬が出ることは珍しいですが、仮に足で発症すると爪水虫(爪白癬)との区別がつきにくくなります。
  • 爪甲白斑(そうこうはくはん):爪の成長不全により起こる症状で、感染の心配はいりません。爪甲白斑にもいくつか種類がありますが、線状爪甲白斑と診断された場合は治療が必要になります。
  • 厚硬爪:老人性の爪疾患として見られることがあり、爪が異常に暑くなったり、爪の下から爪が生えてくるような症状で痛みを伴います。主に親指で発症しやすく、白・黄ばみ・茶色・黒と言う具合に変色することがあります。
  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう):菌や細胞の死骸の集まりである膿がたまると膿疱ができ、これが皮膚や爪甲下に出る症状です。こちらも感染はせず、爪甲下に黄ばみや茶色の点が浮かびあがります。
  • 爪扁平苔癬(つめへんぺいたいせん):縦に細い線ができたり、爪自体が薄くなったり、ボロボロになって部分的に盛り上がります。変色することもあれば、せずに変形だけするケースもあります。

 

顕微鏡での検査が必要

顕微鏡 爪水虫

爪水虫と同じような症状は上記のようにたくさんあります。このどれもが白や黄ばみに変色し、また変形もするものなので見た目だけでの判断は非常に困難です。そのため診断には顕微鏡検査が欠かせません。

症状によって角化してしまっている部分、変色している部分をドリルで開け、その組織に存在する菌を顕微鏡にかけます。この検査で関係している菌を特定し爪水虫か、それ以外の症状かが判断できます。

 

爪水虫の原因

白癬菌

爪水虫は白癬菌(はくせんきん)と言う真菌が爪甲、爪甲下に侵入して起こる症状です。真菌とはカビの一種で湿気のある場所を好み普段から私達の皮膚に付着していますが、通常ヒトの免疫が強く働くので安易に浸食されることはありません。

しかし、免疫の低下や白癬菌が住み着いている環境が浄化されなかったり、常に湿っている状況であればこれが増殖し水虫を発症します。また菌の伝染もあり、靴下・スリッパ・靴の共有などで菌が移る可能性もあります。

ちなみに、爪水虫はこの白癬菌により発症することから爪白癬とも呼ばれます。

 

対処法

爪水虫 対処

爪水虫を治すには爪白癬を消滅させて、新しく生えてくる爪甲に菌が進行しないようにする必要があります。爪甲はケラチンタンパク質でできた非常に硬い層で外用薬では患部に成分が届きにくいため、内服薬で身体の内側からそれを殺菌します。

どこの皮膚科でも爪水虫の治療で処方される内服薬として殺真菌作用、抗真菌作用をもつテルビナフィン塩酸塩とイトラコナゾールがあります。どちらかと言えばテルビナフィン塩酸塩の方が効果も高く用法が簡単なので好まれます。

ただし、内服薬なので成分が身体に合うかどうかの血液検査を行います。特にイトラコナゾールを服用の場合は用法に適した作用が起こっているか、肝臓や血液で異常をきたしていないか確認するために月1回程度血液検査を受けます。

 

外用薬で爪水虫を治すエフゲン

エフゲン

先ほど爪甲はケラチンタンパク質で出来ており塗り薬をなかなか通さないと言いましたが、その点をクリアした水虫・爪水虫専用の外用薬があります。それが大源製薬から販売されているエフゲンです。

クリアしたと言っても爪の上から塗って爪甲下まで届くわけではなく、爪水虫によって厚くなった角質を柔らかくし患部の奥にまで成分が浸透すると言うことです。浸透した成分が菌の広がりを抑えて、新しい綺麗な爪の成長を助けます。

 

エフゲンの成分

エフゲンは非常にシンプルに作られており、そのコンセプトは白癬菌の広がりを抑えることと菌が侵食した角質を剥がして除去することです。菌が侵食した爪を元通りに改善するのはほぼ不可能なので、生まれ変わりによって完治を目指します。

100ml中の有効成分と他の液剤:ウンデシレン酸3.0g、サリチル酸4.0g

添加物としてPH調整剤、アルコールを含有

ウンデシレン酸

パーム油等から抽出できる脂肪酸の一種で、肌のpHを酸性に保つことによって白癬菌など真菌の繁殖を抑えます。エフゲンのように主に外用薬で使用される成分で、殺菌作用と言うよりは抗菌作用を持つ成分です。

脂肪酸はヒトの汗にも含まれている成分なので、ウンデシレン酸自体の刺激が少なく副作用の心配はいりません。水虫によって傷ついた患部に塗っても問題ありませんが多少染みて痛みを感じるでしょう。

 

サリチル酸

ウンデシレン酸のように殺菌防腐作用がありますが、それほど強くないのでサリチル酸をメインで殺菌作用目的で使うことはあまりありません。ただ、白癬菌に対してだけでなくニキビの原因であるアクネ菌にも作用するので、ニキビケアにも使用される成分です。

もう一つの作用として角質溶解作用があり、サリチル酸を配合する際はだいたいこの作用目的です。硬い皮膚を柔軟化して他の成分を浸透しやすくしたり、古くなった角質を剥がす作用があり、爪白癬によってボロボロになった皮膚を自然に剥がします。

美容ではフルーツ酸(AHA)同様、ピーリングで使用されることもあります。

 

菌を除去することにより改善

外用薬を使って爪水虫を治すのは成分が患部まで届かないため非常に難しいです。そのためエフゲンは治すというよりも菌の繁殖を抑えることと、菌が進行してしまった角質を剥がす除去することで綺麗な足を取り戻すものです。

 

完治までの期間

完治 期間

毎日1~2回の使用で、爪が綺麗に生え変わるまで最低3か月かかるそうです。爪が綺麗に生え変わっても爪甲下などに爪白癬が隠れている可能性があるので綺麗になった後も一定期間塗り続けた方が良いようです。

もちろん爪水虫の症状が初期であればあるほど治りは早いです。逆に全層異形成型のように爪甲・爪甲下も全体に菌が進行しているケースでは治るまで半年以上かかるケースもあるようで、毎日根気よく塗り続けなければなりません。

 

完治までの過程
  1. 爪水虫患部に直接エフゲンを塗れるように爪切りやヤスリ等で削ります。
  2. エフゲンを1日1~2回塗布します。
  3. 使用開始1~2週間で菌に侵された角質がポロポロと取れてきます。
  4. 爪が伸びては削ってエフゲンを塗りを繰り返します。
  5. 菌の浸食による白や黄ばみが完全になくなってきたら爪はそのまま伸ばして大丈夫です。
  6. 爪が綺麗になっても回数を減らして定期的にエフゲンを塗ります。

サリチル酸の作用により角質がどんどん剥がれていきますが気にせず毎日塗り続けることが大切です。爪が綺麗になった後も2、3日に1回の塗布を1~3か月ほど続ければ完治したと考えていいのではないでしょうか。

ちなみにエフゲンは10ml、30ml、60ml、120mlのサイズがあり、まずは30mlか60mlサイズを使い切るのが良いのではないでしょうか。各販売サイトでは30mlで1か月の用量とされていますが、もう少し長く使えるのではないかと思います。

 

もちろん女性でも使用可

女性 エフゲン

エフゲンは性別問わず使用できます。冒頭でも言いましたように、素足になったりネイルを付けてオシャレをする機会が多い女性の方が爪水虫に悩まされるようです。確かに全層異形成型みたく変形してしまった状態ではとても素足を見せられません。

そのため水虫・爪水虫が出来てしまったなら、完治するまで時間がかかりますのでできるだけ早く治療に取りかかることをおすすめします。爪水虫は治るものなので、毎日コツコツと薬を塗って元の綺麗な足・爪を取り戻しましょう。

 

これまでエフゲンのパッケージはいかにも水虫薬という見た目でしたが、最近は女性でも持ちやすいよう足のマークを消してピンクの背景とブラウンのロゴでデコレートした可愛らしい箱のタイプも販売されています。

 

エフゲンを使用できない方

エフゲンを使用できないケースは基本的にありません。妊婦の方でも糖尿や心疾患の方でも問題なく使用できます。ただし若干のアルコールが使用されているので皮膚のアルコールアレルギーの方は医師と相談の上決めた方がいいでしょう。

 

簡単にできる水虫・爪水虫予防

爪水虫 爪白癬

水虫・爪水虫共にその原因は白癬菌の繁殖によるものです。菌は湿気の多い場所では活発に増え、逆に乾燥した状態の場所では活動能力が衰えます。このことを頭に入れつつケアすることで爪水虫の発症を防ぐことができます。

  • 靴は脱いだら乾燥させる。日当たり・風通しの良い場所が適切。
  • 風通しの良い場所がない場合は市販の殺菌作用付きの消臭スプレーを使用する。
  • お風呂で身体を洗う際、足の爪周辺もよくあらう。
  • 爪を伸ばし過ぎるとそれだけ菌が付着する面積が増えるので定期的に切る。

足は地面を踏むことからどうしても菌が付着しやすくなります。また汗もよくかきやすい部位で、夏場や常に靴を履いている環境下では1日にコップ1杯分の汗が分泌されます。それだけ湿りやすく、菌が好む場所なのです。

ただ、真菌を一切皮膚に付着させないことはほぼ不可能ですので、いかに日頃のケアで繁殖させないかが重要です。一度発症すると完治まで非常に時間がかかるものなので、日ごろのケア足のはしっかりとしておきましょう。

 

 

→ 水虫薬エフゲン|大源製薬公式サイト