超音波

肌のたるみを改善するための施術としてフォトフラッシュやサーマクールが人気のメニューでしたが、最近は超音波で美容を目指す方法も人気です。家庭用美顔器として超音波機能が付いたものをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

超音波とはヒトが感知できる周波数(1秒間にできる波・振動の回数)を越えた音のことで、音の中に存在する波・振動を利用して皮膚の組織に働きかけます。レーザー、フラッシュのように肌へ高熱を発生させる必要がないの点で安全性も高いのです。

 

超音波が肌に働きかける仕組み

超音波は美容にも効果的だとわかってとしても、実際にどのように働きかけて美容作用を生むのかはご存知ないかもしれません。そこでまずはどのような仕組みで働きかけ、それがどう美容につながるのか簡単にご説明します。

 

超音波の振動で熱を起こす

超音波 美容 仕組み

超音波には周波数と言うものがあり、これが高いほど皮膚の表面で振動が作用し、逆に低いほど皮膚の奥まで振動が届きます。肌のたるみで超音波を使用する際は基本的に低い周波数(1MHz~2MHz)を使います。

低い周波数では振動が皮下組織(皮下脂肪、動脈・静脈がある)にまで達し、主に皮下脂肪に働きかけます。脂肪も細かく見れば細胞であり、これに振動を伝えて摩擦を発生させ、摩擦により起こる熱が組織に作用します。

摩擦と言っても私たちが日常生活で経験するほど強いものではありません。美容で使用する超音波の振動自体そこまで高いエネルギーを必要としませんので、ほんの少し小刻みに揺れているイメージです。

 

熱により代謝が良くなる

血行 超音波

お風呂に入り体が温まると疲れが取れたり血行が良くなるように、超音波で皮膚がほんの数度熱を持つと代謝が良くなります。もちろん皮下組織で発生した熱はここだけでなく皮膚表面の表皮、真皮にも伝わり美容効果を得られます。

特に血行の良し悪しは非常に重要で、お肌の美容に作用するホルモンや成分はほぼ全て血液に乗って運ばれます。そのため血行促進は美容に不可欠な要素で、超音波による熱の発生はこれを手助けしてくれます。

 

超音波のたるみへの効果

真皮層 線維芽細胞 コラーゲン

超音波の肌への作用の仕方をわかっていただけたところで、フェイスリフトアップにはどのように作用するかです。ちなみにフェイスリフトアップとはそのままの意味で、顔のたるみ改善や引き締めのことです。

先ほど皮膚表面には表皮と真皮があると言いましたが、そのうちの真皮では保湿成分で有名なコラーゲンやヒアルロン酸が生成されています。これらががっちりと皮膚内の水分を掴んでいることでハリや弾力が維持されます。

しかしコラーゲン、ヒアルロン酸は年齢と共に減少します。さらにはそれらを作っている線維芽細胞の機能も低下すると、水分が含まれている真皮層は伸びた服のようにたるんでしまい、シワや肌のたるみの原因になります。

 

熱によって活性化

超音波 温める

保湿成分の生成機能が低下した真皮層に超音波を当てることで、その機能を復活させてシワ・たるみの改善を図ることができます。超音波の仕組みでお話ししたように発生する熱が改善のポイントになります。

線維芽細胞を活性化する医療美容の一つにサーマクールというものがあり、これはラジオ波により肌に熱を加え、たるんだ皮膚内の組織を収縮させた上でその細胞を活性化させます。収縮して引き締まった状態でコラーゲンなどが作られるのでリフトアップに効果的です。

超音波によるフェイスリフトもほとんど同じ仕組みです。サーマクールのように皮膚内の組織を収縮させることはありませんが、振動でほんの少しの熱を発生させて線維芽細胞を刺激してリフトアップを目指します。

 

導入によるリフトアップも可能

美容 超音波

超音波は振動による作用だけでなく、低い周波数を利用して美容成分を肌の奥にまで届け組織を刺激しリフトアップ効果を得ることも可能です。美容成分の導入と言えばイオン導入がありますが、皮膚の奥まで届くと言う意味では同じです。

先述の通り高い周波数では皮膚表面のみで作用し、低い周波数は真皮や皮下組織と言った皮膚の奥にまで達します。超音波ではビタミンC誘導体、アミノ酸と言った成分が入った専用ジェルを使用して導入します。

また、通常コラーゲンやヒアルロン酸と言った成分は分子が大きいため皮膚内に浸透させるのは困難ですが、美容外科などで超音波導入で使用されるものは浸透しやすいようにナノ化・低分子化されており導入によるリフトアップの効果を期待できます。

 

 

以上が超音波によるフェイスリフトアップの仕組みと効果で、美容外科やエステサロンで受けるものよりも威力は落ちますが、家庭用の美顔器でもこれらを体験できます。最近は超音波とイオン導入が1つになったものも販売され、より高い効果を目指せるようになりました。

そして、超音波を使った美容作用はこれだけでなく、医療美容の超音波機器では今まで紹介したものプラスαの効果を得られます。それが皮下脂肪よりもさらに奥にあるSMAS筋膜に働きかけるリフトアップです。

 

最新版超音波のリフトアップ

美容外科、クリニックで超音波ケアを受ける場合には上記のようなものだけでなく、皮下組織よりもさらに下のSMAS筋膜に働きかけて奥底から肌を引き上げる方法もあります。それがダブロ、ウルセラ、EVOなどの超音波機器を使用した施術です。

 

SMAS筋膜とは

SMAS筋膜

SMAS筋膜は表在性筋膜とも呼ばれ、皮下脂肪と表情筋の間にある薄い膜です。リフトアップのための表情筋トレーニングと言うものをよく聞きますが、その通りで顔のたるみを改善するために表皮や真皮に潤いを与えるだけでなく、顔の筋肉を引き上げる必要があります。

SMAS筋膜はおでこやこめかみ、頬と顔のほぼ全てに存在し、筋膜の良し悪しは顔の全体的な印象に大きく関係します。従来ではメスを使い筋膜を引き上げる施術が主流でしたが、現在ではの超音波でこれを改善することが可能です。

 

SMAS筋膜を的確にとらえるHIFU

SMAS筋膜 超音波

現在の超音波によるフェイスリフトアップで採用されている施術方法はHIFUです。HIFUとは高密度焦点式超音波治療法のことで、リフトアップ専用の施術方法でなく前立腺がんの治療や脂肪の燃焼除去にも使用される方法です。

仕組みは虫眼鏡を使って光を集めるのと同じで、超音波を照射しそれを皮膚内の一点にのみ集めます。もちろんこの場合超音波が集中するのはSMAS筋膜で、一点に集まった超音波を受けて熱を持たせることで筋膜が収縮しリフトアップにつながります。

レーザーやフラッシュと違い、照射してもSMAS筋膜より表面にある表皮、真皮、皮下脂肪は熱を持ちません。そのためその部分が余計な熱を持ってダメージを受けることはなく副作用などの心配が要りません。

 

超音波リフトアップが優れている点

超音波 メリット

フェイスリフトアップで超音波が好まれるのはやはり皮膚表面には全く作用せずにSMAS筋膜に作用する点ではないでしょうか。通常レーザーやフラッシュでは深くても皮下組織の上層あたりまでしか届きません。

また、光が皮下組織まで届いたとしてもそれまでの表皮や真皮に作用してしまいます。もしもレーザーなどで深部にまで届けるため無理に強い出力で照射すると、皮膚がそれに反応してしまったら火傷を負う可能性もあります。

また、ウルトラリフトのように熱によって組織を収縮させてフェイスリフトアップを図る方法としてラジオ波を使ったサーマクールと言うものがありますが、こちらも真皮層までしか届かず肌の根本的な引き上げはできません。

リフトアップよりも肌に潤いを与えたい、ハリを与えたいと言う場合はあまり向かないかもしれません。しかし、たるみとそれによるシワの改善に関していえば超音波を使用して奥底に作用する施術の方が優秀です。

 

超音波フェイスリフトアップの効果

フェイスリフトアップ

仕組みのところでも何度か説明している通り、皮下脂肪と表情筋の間にあるSMAS筋膜に熱作用を与えてこれを収縮させます。筋膜が縮むことでその上の皮下脂肪や真皮・表皮も引き締まり、たるみの改善につながります。

シワやたるみを改善する方法としてはコラーゲン、ヒアルロン酸の生成と言った方法もよく聞きますが、これらは超音波のリフトアップに比べれば皮膚表面での作用に過ぎません。超音波機器のEVOやダブロではより深い位置からリフトアップを行います。

超音波リフトアップによる効果はレーザーやフラッシュのように即効性はありません。しかし持続性があり施術後から約半年にかけてじわじわと引き締め効果が表われ始め、効果はだいたい半年~1年間続きます。

 

施術中の痛み

迷う

レーザーでもフラッシュでも気になるのは痛みです。EVOやダブロのフェイスリフトアップではSMAS筋膜に熱を加えるので若干の刺激を感じることがあります。ただ、皮膚ではなく脂肪や筋肉で起こることなので痛みと言うよりも違和感と言った方がいいでしょう。

もしもレーザー脱毛、サーマクールなどの施術を受けたことがあるならば比較しやすく、それらに比べ痛みは少ないです。脱毛、サーマクールでは麻酔クリームを使用して施術することがありますが、超音波リフトアップではそれなしで十分受けられます。

 

敏感肌でも問題ないのか

SMAS筋膜を狙い撃ちする超音波は肌の角質層、表皮、真皮には一切作用しません。敏感肌の方がトラブルを抱えているのは主に表皮と角質層ですので、超音波を当てたことにより肌のトラブルが発生することはありません。

また、施術の際は空気を排除して超音波がよく通るように専用のジェルを使用しますが特に刺激になる成分は入っていません。施術が終了してジェルをふき取った後はすぐにお化粧をしても問題ありません。

 

副作用について

副作用については基本的にありません。ただし、過去にフラッシュ治療・脱毛などで異常があった場合には予め相談しておいた方がいいでしょう。また妊婦の方や心臓疾患、糖尿病の方は予期せぬ症状が起こる可能性もあるので施術は控えた方がいいでしょう。

 

超音波リフトアップをおすすめしたい方

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お伝えしてきましたように、超音波と他のレーザー、フラッシュ、ラジオ波の大きな違いは皮膚のどの位置からリフトアップ効果を期待できるかです。また、副作用はなく痛みも少ないので施術で気構えすることなく受けられます。

  • たるみ・しわが気になってきた
  • 化粧品でイマイチ効果を得られていない
  • レーザー、フラッシュで効果を得られていない
  • サーマクールでもイマイチだった
  • 1回の施術で効果を得たい
  • 注射や針、切開なしで気軽にリフトアップしたい

シワ、たるみの原因は決して一つではなく、化粧品やレーザー、フラッシュでも改善しないケースもあります。そのような場合、肌を根本から引き上げる超音波のフェイスリフトアップを受けてみてはいかがでしょうか。

また最近では結婚式、ブライダルの前やイベント事に向けてエステ感覚で受ける方もおられます。そのような場合、超音波は即効性があるものではありませんので1か月~3か月前に受けることをお勧めします。

 

エステナードリフティ