キュレル 化粧水 乳液 保湿クリーム

キュレルと言えば乾燥性敏感肌のお肌をサポートする医薬部外品として有名で、その名の通り慢性的な乾燥肌で皮膚のバリア機能が低下し外部からの刺激を受けやすい方に適切なコスメです。

今回キュレルの化粧水、乳液、フェイスクリームを購入し使ったみましたので乾燥に対する効果や使用感をお伝えしたいと思います。

乾燥肌とは

よく「乾燥肌は肌のトラブルが多い」と言いますが、そもそも肌の乾燥とはどのような状態のことでしょうか。

ヒトの皮膚は簡単に言うと外側の表皮と内側の真皮に分けられ、表皮の中で最も外側に位置している層を角質層と言います。

角質層には水分を保持できる構造になっていますが、乾燥肌は保持されている水分の量が少ない状態を指します(健康な皮膚では角質層の全成分のうち20~30%を水が占めています)。

水分を保持している成分

角質層 セラミド 水分

角質層内にある水分は自然とそこに存在しているのではなく、皮膚から逃げないように他の成分により確保された状態です。

その成分とは主に

  • 皮脂膜
  • 天然保湿因子(NMF)
  • セラミド

が挙げられます。

皮脂膜

皮脂膜とは毛穴から分泌される皮脂がアクネ菌によって分解されたグリセリンや脂肪酸などからなる天然の保湿クリームのことです。

皮脂膜は皮膚を上から覆い、お鍋のフタのような役割で角質層の水分が外へ逃げてしまうのを防いでいます。

天然保湿因子(NMF)

天然保湿因子(NMF)は角質層内にある細胞(角質細胞)の中に存在している物質で、アミノ酸やピロリドンカルボン酸などで構成されています。

NMFは角質細胞内に水分を取り込み強力に保持します。

NMFのおかげで適量の水を抱えた角質細胞は角質層内で綺麗に並び、他の保湿成分の邪魔をしません。

セラミド

セラミドは保湿成分の中でも最も強力な物質で、角質層内で水をがっちりと掴んでいます。

角質層にある水分のうち70~80%をセラミドが掴んでおり、保湿成分の中でもかなり重要なものだと言えます。

3つの成分でバリアを生成

皮脂膜、天然保湿因子、セラミドの3つ保湿成分がしっかりと皮膚内に存在していることで角質層の水分が正常に保たれ、外部からの刺激を跳ね返すバリア機能ができるのです。

逆に言えば3つのうちどれかが機能低下すると水分量が低下し、バリアの力も弱まり刺激を受け肌トラブルが起こります。

特にセラミドは必要不可欠

先ほどご紹介したようにセラミドは角質層の70~80%もの水分を保持しており、健康な肌を保つのに欠かせない成分です。

逆に言えば、セラミドが不足すると水分が大幅に失われてバリア機能が大きく低下します。

セラミド 保湿 乾燥

セラミド不足による肌トラブルはよくあることで、例えばアレルギーなどは水分量が少なくスカスカになった角質層にダニや花粉(アレルゲン)が侵入することで発症します。

アレルギーだけでなくアトピー性皮膚炎も同様で、肌の水分量の減少によるバリア機能の低下で外部刺激を受けやすくなり痒みなどの炎症が起きるのです。

参考:「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2005」を中心に

つまり乾燥肌=セラミド不足

角質層の水分保持の大半をになっているのはセラミドで、この成分が少なければ当然十分に水分を保てなくなり結果として乾燥肌になります。

必ずしもそうとは言い切れませんが、角質層の70~80%もの水分を守っているのがセラミドですので『乾燥肌=セラミド不足』と言っても間違いではありません。

季節や年齢などの要因、あるいは慢性的に乾燥肌の方で肌トラブルが多い場合は、まずセラミドを補うことを考えるべきでしょう。

セラミド不足をケアするキュレル

乾燥の原因は主に角質層のセラミド不足です。

では、乾燥肌の角質層に潤いを与えるためにはどうすればいいのかと言うとセラミドを与えればいいのです。

 

ただし、ラミドはその構造が複雑で本来ヒトの肌に存在しているものと同じ形(ヒト型セラミド)を製造するのはものすごくコストがかかります(そもそもヒトが持っているセラミド自体も10種類近くあり、そのうち3~4種類はまだ未解明のようです)。

例えばヒト型セラミドを配合した乳液やクリームは20~30mlで5000円近くします。

セラミドの補給によって得られる効果は大きいものの、セラミド化粧水は敷居が高い印象も受けます。

特許成分・疑似セラミドでコストを抑える

しかし角質層の保湿をするためにはセラミドが必要で、これを配合している化粧品で肌のサポートをしなければなりません。

そこで化粧品メーカーの花王が開発したのが疑似(合成)セラミドです。

疑似セラミドとは、肌に存在するセラミドと全く同じ構造ではないけれどもそれと同じような構造・機能を持つ成分のことです。

 

キュレルでは

  • 長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド
  • ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

の成分が疑似セラミドに当たります。

これの長所は大量に生成できる点、それゆえコストを気にせずに化粧品に多く配合できる点です。

逆に短所はヒト型セラミドに比べれば保湿力は弱い点です。

 

要は『値段重視か、効果重視か』の選択になり、キュレルを使うのなら前者を選ぶことになります。

ただ値段重視だからと言って悪いわけではなく、使い続けて初めて肌に違いが出ものだと思います(使い続けるべき期間は人により異なります)。

お値段が高いセラミド化粧品だとしてもそれが自分に合わない可能性もあるので、まずは肌に合わなかったとしても値段的にリスクが少ないものを選択するのは賢明だと思います。

疑似でも悪くはない

気になるのは『疑似セラミドだから肌に悪影響を及ぼすのではないか』と言う点ですが、基本的に刺激になることはないのでご安心を。

キュレルはそもそも乾燥肌・敏感肌の方にとって優しい化粧品をモットーに作られていますので、皮膚のダメージになるような構成にはなっていません。

肌に合えば『乾燥がましになってきた』と感じるでしょうし、合わなくても『効果は感じられなかった』という具合でしょう。

化粧水3(とてもしっとり)の使用口コミ

化粧水 とてもしっとり

キュレルの化粧水で洗顔後に使うのが適切です。

キュレル化粧水は

  • ややしっとり
  • しっとり
  • とてもしっとり

の3つのタイプに分かれています。

何が違うのかと言うと、おそらく粘性の違いです。

『ややしっとり』は粘性がほとんどなくほぼ水に近いシャバシャバの状態で非常にさっぱりとした感触で、『とてもしっとり』はほんの少し粘性とペッタリがある感じです。

『しっとり』はその中間です。

感触に差を出すために合成ポリマーであるPOEメチルグルコシドの配合量が『ややしっとり』には少なく、『とてもしっとり』には多めに入れられています(POEメチルグルコシドは乳化や表面保湿剤として使用される安全性の高い成分です)。

 

とは言っても肌触りに大幅な違いがあるわけではなく、配合成分・値段は3つとも全く同じです。

化粧水にさっぱり感を求めるなら『ややしっとり』を、粘性を求めるなら『とてもしっとり』を選びましょう。

 

キュレル とてもしっとり

今回手にしたのは『とてもしっとり』で、実際に使ってみた所ほんの少し粘性があるような感じがしました。

ご覧のように無色透明で水のようですが、シャバシャバな触感が好みの方は『ややしっとり』を選んだ方が良さそうです。

 

お肌に広げるとアラントインやグリセリン、POEメチルグルコシドなどの成分が膜をつくるような感触があります。

香りはほんのりで、使っていて苦にはなりません。

疑似セラミドは配合なし

キュレル 成分

注意しておきたいのが、キュレル化粧水には疑似セラミドは配合されてい点です。

化粧水のパッケージにも『純真保湿セラミドケア』と書かれているものの、成分を見ると疑似セラミドの記載がありません。

 

有効成分は『アラントイン』、その他の成分はオマケ程度に見ておきましょう。

ではキュレル化粧水はどのようなコンセプトで作られたのかですが、おそらく消炎や抗炎症を目的にしているのでしょう。

アラントイン

アラントインは多くの作用を持ち合わせており、中でも代表的な機能が組織修復(治癒)作用です。

さらにはニキビやアトピー性皮膚炎用化粧品・医薬品にも消炎作用の有効成分として用いられ、安全性も認められています。

ニキビケアと言えば赤色ニキビに有効なグリチルリチン酸2Kがありますが、アラントインはこの作用と同時に表皮のターンオーバーを促し古い角質を剥がすよう働きかけます。

セラミド生成を働きかける化粧水

キュレル化粧水には角質層に保湿成分を届ける機能はありませんが、ユーカリエキスによってヒトが本来持っているセラミドの生成を促す働きします。

ユーカリエキスは抗菌や殺菌作用を持つ一方で、セラミドを分解してしまう酵素であるセラミターゼを抑制しつつセラミドの生成を担う酵素のグルコシルトランスフェラーゼを活性化させます。

つまりユーカリエキスはセラミドを作る力を引き出してくれる成分なのです。

 

ということは、キュレル化粧水は成分で角質層にうるおい成分を届けるタイプのものではなく、本来の力を引き出してくれるものと言うことになります。

慢性的にセラミドの生成力が低い方はその作用で乾燥がどこまで改善するか謎ですが、一時的な理由(季節、ストレスなど)でセラミド不足に陥っている方は化粧水の効果も期待して良いでしょう。

乳液の使用口コミ

乳液

次に乳液です。

こちらは疑似セラミドが入っています。

 

疑似セラミド

長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドの2つが角質層に浸透してここにある水分をがっちりと保持します。

さらにはユーカリエキスも機能します。

 

さきほどの化粧水が本来のセラミド生成を引き出すことが専門なのに対し、乳液はその機能と同時に疑似セラミドそのものを肌内に届けて保湿成分を補う形です。

なので、慢性的にセラミドが少なく『とにかく肌にセラミドを与えたい!』という方に向いています。

 

その他、ニキビや炎症に有効なアラントインも配合されているため乾燥だけでなくニキビが気になる方にも有効です。

セラミドの生成促進や疑似セラミドの力を借りたい、保湿力重視、ニキビ対策したい方は乳液がおすすめです。

万人が楽しめる乳液

ミルクタイプ

乳液だけあって保湿力はかなり高いと思います。

ノズルタイプで2、3回プッシュすれば顔全体に広げられる量を取り出せます。

 

肌に付けたときにふわっと優しい感触でみずみずしさが行き渡るのが付けていて楽しいところです。

また香りもほんのりと顔全体を包み込むような形で、きつく香り過ぎずに多くの人が好むと思います。

フェイスクリームの使用口コミ

保湿クリーム

こちらも疑似セラミドが配合されています。

シクロメチコン、スクワラン、トリシロキサン、ジメチコンなどのシリコンや合成ポリマーの配合が多く、肌表面で皮脂膜の代わりをして化粧水や乳液で浸透させた成分が逃げてしまうのを防止します。

キュレルに限らず何でもそうですが、保湿クリームの役割は『肌にフタをする』ことですので順番的には一番最後に使うのが適切です。

乳液とほぼ同じ

クリーム 潤浸保湿

お肌で機能する成分としてアラントイン、疑似セラミド、ユーカリエキスが配合されている点は乳液と同じです。

違いと言えば先ほど挙げたようにクリームならではの粘性を出したり、滑りをよくするための成分が含まれていることくらいでしょうか。

シリコン、合成ポリマーは刺激になるか

保湿クリーム

それらシリコンやポリマーが肌の負担になるかどうかですが、そもそもキュレルは敏感肌向けに作られている化粧品です。

なのでこれらに神経質になる必要はないと思います。

乾燥肌・敏感肌でも問題なく使用できるかどうかのアレルギーテストやパッチテストも行われた上で製造されているため、安心して使用して良いでしょう。

成分から考える効果

まず一番に乾燥肌や敏感肌がキュレルによって治るのかどうかですが、この答えは微妙です。

そもそもキュレルは医薬部外品なので確かな効果が約束されているわけではありません(医薬部外品とは厚生省が認めている成分を一定量配合しており、化粧品よりは効果が期待できるけども医薬品のように強い作用はないものです)。

 

成分的にも配合されているのは疑似セラミドで、ヒトが本来持ってるセラミドに比べれば保湿力は劣りますし、ユーカリエキスもどこまでセラミドを引き出してくれるのかはわかりません。

これまでセラミド系の化粧品を使ったことがない方はキュレルの使用で何かしらの変化を期待できるかもしれません。

乾燥肌・敏感肌向けに作られた化粧品なのでこれを使用して肌の負担になることは考えにくいです。

乾燥ニキビへの効果はあるかも

キュレルの一番の売りは疑似セラミドですが、実はこの化粧品唯一の有効成分は『アラントイン』です。

アラントインは先ほどご紹介したように、消炎作用を持ちニキビ・ニキビ跡の改善に効果的な成分です。

一方疑似セラミド(長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)はキュレルの『ウリ』ではあるものの有効成分ではありません。

 

つまりキュレルに一番期待できるのはアラントインの消炎作用であり、疑似セラミドの保湿は二の次と言うことになります。

もちろんメーカー側は『乾燥肌をいかに保湿させるか』という点を重視してキュレルを製造していますが、どちらかと言えば乾燥ニキビ用化粧品としての色の方が強いです。

オイリー肌のニキビには不向き

ではその他のニキビ、例えば皮脂の過剰分泌によるニキビ(思春期、オイリー肌)にも有効なのかですが、これには不向きです。

特に乳液やクリームはシリコンや合成ポリマーなど膜の役割を果たす成分が多めに配合されており、皮脂の分泌が十分なオイリー肌にとってそれらは不要な物質です。

 

皮脂の分泌が過剰で肌のターンオーバー(代謝)が間に合わずにニキビができてしまう思春期・オイリー肌にとっては、さらに肌の環境を悪くする要因になるでしょう。

なので、もしもオイリー肌でもキュレルを使いたい場合は化粧水(ややしっとり)のみを選ぶようにしましょう。

キュレルはこんな方におすすめ

以上の点を踏まえてキュレルの化粧水、乳液、保湿クリームをおすすめしたい方をそれぞれ挙げてみます。

化粧水

化粧水 とてもしっとり

  • 本来持っているセラミドの生成促進にかけたい
  • 乾燥ニキビに有効な化粧水を探している
  • オイリー肌のニキビに有効な化粧水を探している

オイリー肌のニキビ用で化粧水を使用される方は『ややしっとり』タイプをおすすめします。

乳液

乳液

  • 乾燥肌・敏感肌の方
  • 疑似セラミドでお肌の潤いを取り戻したい
  • 本来持っているセラミドの生成促進にかけたい
  • 乾燥ニキビ対策をしたい
フェイスクリーム

保湿クリーム

「乳液」で挙げた項目にプラスして、より強いカバー力(フタをする機能)がほしい方におすすめです。

 

キュレルは20日間用のお試しキットが2,000円ほどでありますし、一度に全てを購入しなくてもどれか一つを試してみてから追加購入するのもOKです。

まずはご自分の肌に合うかどうかを、上記の内容を参考にしながら試してみてください。

キュレルの力を借りて、乾燥によるお肌のトラブルを解決しましょう。

 

→ キュレル フェイスケアシリーズ|花王 公式サイト