着る化粧品下着

化粧品と言えば液体、クリーム、ジェル状のものを肌に塗布して潤いや保湿などの効果を与えるものですが、この度そのイメージを一新するものが販売されます。

それは「化粧品下着」です。

着る化粧品とも言われ、肌着に化粧品が含まれているもので下着として身に付けるだけで従来の化粧品同様に肌への効果があるのです。

着る化粧品下着が販売

2016年に入って帝人フォロンティアが開発した特殊繊維ラフィナンを使ったスポーツウェアなどが販売され、今秋には下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンから下着「フロラーレ・バイ・トリンプ FL905シリーズ」が販売されます。

今、話題の着る化粧品・身にまとえる化粧品と謳われている下着とはどのようなものなのでしょうか。

  • どういう下着で、成分は何でできているのか
  • 下着を身につけることで得られる効果
  • 洗濯が可能なのか

など気になる点が多くあり、今回はそれらについて見ていきたいと思います。

ヒトの肌は弱酸性

まず、最初に肌について基本的なことを確認しておきましょう。

健康な肌が弱酸性であるというのをご存知でしょうか。肌の状態には酸性、中性、アルカリ性の状態があります。0から14までの段階に分かれており、単位は「pH」で表し0から6までが酸性、6.5前後が中性、7以上がアルカリ性となっています。

健康な肌はpH4.5から6の弱酸性であり、汗をかいたり洗顔などをするとpH7から10程度のアルカリ性になってしまいます。肌がアルカリ性になるとニキビができやすくなったり、細菌が繁殖する、肌が乾燥するなど肌トラブルの原因となってしまうのです。

ただ、肌の細胞にはアルカリ性から弱酸性に戻そうとする力があります。しかし年齢などの原因によりその力が弱ると外部からの刺激を受けやすくなり、肌トラブルを引き起こすことになってしまいます。

 

その働きを助けるために化粧品が登場するのです。例えば弱酸性の成分が配合された化粧品を肌に直接塗ると、肌の表面を早く弱酸性に戻し、本来の戻す力を補助していることになります。

顔のスキンケアの場合、低刺激で肌本来のpHを保つには弱酸性の成分が配合された化粧品を塗れば良いのですが、身体全体はどうでしょう。

ボディクリームなどを塗る方法もありますが身体は顔と違い範囲が広く、手が届かない個所も多くあります。そんな難点をクリアするために開発されたのです。

ただ着ているだけで化粧品同様の効果があり大変画期的です。

着る化粧品下着の仕組み

化粧品下着は下着メーカーが開発した商品で、医薬品医療機器等法(旧薬事法)に基づいて化粧品として販売できる下着です。

化粧品下着の最大の特徴は、下着の素材に使用されているポリエステルの重合体を改良して繊維の表面を弱酸性とし、化粧品の成分としても使用されるリンゴ酸を繊維に配合することにより繊維と繊維に触れる肌も弱酸性に保つように作られているところです。

リンゴ酸の働き

化粧品下着の繊維に配合されているリンゴ酸ですが、何故リンゴ酸が使用されているのでしょうか。

それには理由があります。

リンゴ酸は天然成分でリンゴの果実に存在しており、AHA(アルファヒドロキシ酸、別名フルーツ酸とも呼ばれます)の一種で肌のきめを整える効果や角質の柔軟効果があるとされており、AHAを肌に塗布すると肌が弱酸性になることは実験により証明されています。

それだけでなく肌の表面にあるたんぱく質に働きかけ、古くなった肌細胞の働きをとめて排出した上で新しい細胞を活発に働かせ、新しい肌を作りだす働き(ピーリング効果)もあるのです。

まら、リンゴ酸は食品にもpH調整剤として添加されることもあり、体内に取り込んでも害はありません。

洗濯は可能か

気になる洗濯ですが、可能です。

それも洗濯機で洗濯をすることができるのでうれしいのですが、アイロンやタンブラー乾燥はできません。洗濯後、自然乾燥をすれば繰り返し着用することができます。

メーカーの検証では50回ほどの洗濯でも変わらぬ効果が認められたようです。

化粧品下着はこんな方におすすめ

汗をかいて肌がかゆくなったり赤くなる、お風呂上りに肌がかゆくなる、あるいは乾燥してカサカサになるという悩みを持つ女性が多いと聞きます。

20歳代や30歳前半の女性は肌の新陳代謝も良く、一般的に肌トラブルも少ないといわれていますが、年齢が上がるごとに肌トラブルに悩まされる女性の数が多くなります。年齢だけでなく夏に紫外線を浴び、肌の細胞が弱くなり新陳代謝がうまくいかないという悩みを持っている人も多いでしょう。

それら肌荒れの原因は肌がアルカリ性になったままの状態だからかもしれません。

本来健康な肌は弱酸性であると述べましたが、汗をかくとアルカリ性に傾きます。石けんには界面活性剤が含まれており、この界面活性剤で肌を洗うことにより肌の表面はアルカリ性になってしまいます。

肌をアルカリ性から弱酸性に戻すためには、細胞が本来持っている力を発揮してもらわなくてはいけません。その細胞の働きを助けるために化粧品やボディクリームを使用すると良いといわれていますが、全身をケアするのは大変です。

 

化粧品下着は皮膚から放出される水分に反応して線維内のリンゴ酸成分が肌に密着し、常に肌を弱酸性の状態に保つ機能を持ちます。

下着を着るだけでスキンケアもできてしまうという画期的な発想で、乾燥や肌荒れに悩む女性の注目を浴びています。繊維にもこだわり、弱酸性に保たれるように開発されたポリエステルと極細でしなやかな撚りのある綿糸を使用しており、柔らかく肌触りの良い着心地もひとつの特徴です。

季節だけでなく、汗をかくシーン、そして普段から肌の感想が気になる方におすすめできる下着です。

化粧品下着のポイント

化粧品下着と呼べるものは、成分が水とリンゴ酸のみでできています。

同じように線維中に成分を配合した下着として、オイルが配合されたものも販売されています。しっとりとした肌触りで肌を優しく包むというような文言で販売されていますが、これは化粧品として販売されているものではなくあくまでも機能性を持つ下着です。

現在(2016年9月)、医薬品医療機器等法で化粧品として販売しても良いとされている下着はリンゴ酸が配合されているものだけです。

着る化粧品下着への期待と感想

この下着の販売ターゲット層であるアラフォーの女性としてはかなり気になる商品です。

家事や子育てで自分のケアまでは行き届かないのが実情です。顔は気になりますのでもちろんケアをしますが、お風呂上りに全身のケアができるかとなると正直難しいです。

同じようなお母さんも多いと思います。

ゆっくりと全身にボディクリームを塗ってというよりも気になるところ、外に出る所だけは何とかケアをするという日の方が多いのではないでしょうか。

エステのように一時のみ時間をかけることはできても、毎日それをするとなるとなかなか続かないが現実です。しかし着る化粧品であればただ着るだけでよく、手に取って何かを塗りこまなくても良く手間がかからない点はとても惹かれます。

コスパも高い化粧品下着

洗濯についても別洗いも手洗いも必要なく、他の洗濯物と同じように洗濯機で洗えるのですからその点も大きなポイントです。少なくとも50回以上の洗濯に耐えるのであれば、乾燥が気になる12月から3月の120日間、毎日着用したとしても2着あれば十分足りるということになります。

値段的なところで言えば下着で1枚6500円前後というのはかなり高価な方だと思います。

しかし、化粧品にしてみるとどうでしょうか。1か月分の使用量でに数千円、1万円近いものが溢れている今日ではその値段は高すぎるということもないような気がします。2枚購入しても13000円、1か月3250円で何の手間もなくボディケアをしてもらえるのではあればお得です。

現在はトリンプのみの扱いですが、今後は様々な下着メーカーでより高機能なものが製造・販売されるのではないでしょうか。女性はそれぞれ好みのメーカーがありますし、たくさんの会社から販売されると競合も生まれ価格も安くなり私達消費者にとっては大きな利益になります。

着る化粧品は現在ボディケアで悩んでいる方、身体の乾燥肌で悩んでいる方、ケアの手間を省きたい方など幅広い方に有効な一枚になります。まずは一枚使用してみて、従来の下着との違いを楽しんでみてください。

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