毛穴 開き

シミほど目立たないものの毛穴の開きに悩んでおられる方は多いのではないでしょうか。毛穴の開きはシミに比べてお化粧で隠しやすいものの、凸凹でムラが出来てしまったり化粧を落とすと黒ずみになってしまっていることもあります。

顔の毛穴の数は20万~30万ほどあり、頭皮には約10万存在します。実はこの数は年齢と共に増えるのではなく生まれてから現在に至るまでほとんど変わりません。赤ちゃんの肌で毛穴の開きなど見当たりませんが、年齢を重ねるとそれが目立ってしまうのはなぜでしょうか。

 

毛穴の開きの原因

毛穴が開きは男女ともにほとんどの方が通る道で、その原因は1つではありません。

  1. 皮脂腺の拡大
  2. 皮脂の酸化による形状記憶
  3. 角栓
  4. 肌のたるみ

 

1.皮脂腺の拡大

皮脂腺 拡大

皮脂腺とは皮脂、つまり脂を出す毛穴にある組織のことです。汗とは少々種類が異なりますが、皮脂は毛穴から皮膚表面に出て汗と混じり皮脂膜を作り、外部の刺激から肌を守ります。また天然の保湿クリームと言われるほど保湿性の高い膜で、美容にとっても欠かせないものです。

肌の健康を守るために欠かせない皮脂ですが、男性も女性も思春期に入ると男性ホルモンの分泌が活発になり(女性は男性ほどではありませんが)、これが皮脂腺の発育に関係します。皮脂腺が発達すると皮脂の分泌も盛んになります。

多くの皮脂を分泌するため、これを毛穴内部に貯めず皮膚表面に送り出すためには出口が小さくてはいけません。例えばペットボトルの口が大きいと中の液体が一度に出る量も多くなるのと同じように、皮脂も毛穴が大きいほどよく表面に出られるため、毛穴の開きを誘発します。

 

皮脂腺がどれほど大きくなるのかは見たり触ったりでわかるものではありません。そして男性ホルモンの分泌量やそれによる拡大は体質、遺伝的なこともあるのでコントロールするのはほぼ無理と言えるでしょう。

とは言っても皮脂腺がおそらく拡大しているからと言ってすなわち毛穴が開くというわけではありません。皮脂腺が大きくなり、皮脂の分泌が過剰になってしまうことでこれの酸化・詰まりの可能性が高まるので、毛穴の開きに影響するといった具合です。

その「皮脂の酸化」は次で説明します。

 

2.皮脂の酸化による形状記憶

皮脂 酸化

皮脂腺の拡大よりもこちらの方が毛穴の開きに直接関係します。思春期・男性ホルモンによる皮脂腺の拡大はどちらかというと、この皮脂の酸化の前段階にあるものとして認識していただければ結構です。

基本的に毛穴には常に皮脂が詰まっている状況です。非常にゆっくりではありますが川の水の様に常に流動している状態ですので皮脂が毛穴にあることは問題ではありません。しかしこれがうまく毛穴の外に出ずに酸化してしまうと毛穴を広げてしまいます。

 

酸化という言葉は中学校や高校でも聞いたことがあると思います。金属を放っておくとサビができるのも酸化で、同様に皮脂も活性酸素という毒性の強い物質の影響を受けて酸化してしまうことがあるのです。

もちろんすべての毛穴の皮脂が酸化するわけではなく個人差もあります。皮脂が毛穴の中で酸化するとサビの様に褐色化(黒色)するケースもあり、毛穴の開きというよりも酸化した皮脂がポツポツと見えてしまうケースもあります。

 

酸化による形状記憶

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皮脂の住処である毛穴は表皮、真皮、皮下組織の3つの層をまたいでいます。このうち表皮の層では常に新しい細胞が出来ては時間(約28日)が経つと皮膚から剥がれ落ちるターンオーバーのサイクルがあります。

ターンターバーのおかげで表皮に多少ダメージを受けても新しい細胞がどんどんと下から上へ押し上げられるので、ダメージを受ける前の健康な状態の表皮に再生することができます。

しかし真皮、皮下組織にはターンオーバーのサイクルはありません。もちろん傷がついてもそれを修復する能力はありますが、長期間物理的な刺激を受けたままだと紙粘土の様にその形を記憶してしまう形状記憶が起こります。

皮脂が毛穴内部で酸化してしまって皮膚表面に出なくなると長期間その中に存在することになります。酸化した皮脂がある状態を皮下組織、真皮が形状記憶してしまうと開いたままの毛穴が出来てしまうのです。

 

酸化した皮脂はコメドプッシャーや指で摘まんで出すことができます。真皮の治癒能力が高いとその後引き締まった毛穴に戻りますが、能力が低下してしまうと元の形に戻ることができず毛穴の開いた状態が続きます。

 

3.角栓

角栓

皮脂の酸化よりも角栓と言う言葉の方が馴染みあるのではないでしょうか。酸化した皮脂と角栓はほとんど同じですが少し違う点があります。それは角栓には皮脂の他に古い角質細胞も含まれるところです。

ターンオーバーは先ほどお伝えした通り、表皮で出来た新しい細胞が時間を経て皮膚から剥がれ落ちる代謝のことです。通常、細胞は最後に古い角質細胞になり剥がれますが、場合によってはこれが剥がれず、毛穴に入り残ってしまうケースがあります。

古い角質細胞は文字通り古くなって使い物にならなくなり、あとは皮膚から剥がれ落ちるだけの言わばゴミです。水分をほとんど持たないので、これが皮脂に毛穴に入ってしまうと皮脂と共に固まって角栓になり、皮脂の表面への分泌を妨げます。

 

角栓にも大切な役割

角栓 バリア

角栓は言うなあれば毛穴のフタです。確かにフタがあることで皮脂が表面に出られず毛穴内部に貯ることもありますが、一方で毛穴にとって良い働きもしているのをご存知でしょうか。

角栓が毛穴内部と外部を遮断しているということは、外部から侵入する菌やほこり、汚れを防いでいるのです。つまり角栓があることで毛穴はニキビや毛包炎になり得る原因から守られており、皮膚の健康を保っています。

 

問題なのは、本来ターンオーバーと共に徐々に剥がれるはずの角栓がほとんど落ちずに、どんどんと皮脂や古い角質を取り入れて巨大化してしまうことです。目で見えるほど大きく、毛穴からはみ出ているものは過剰な角栓です。

角栓が大きすぎると皮脂の酸化のところでお話ししたような真皮の形状記憶が起こってしまい、毛穴の広がりの原因になります。一度広がった毛穴では角栓が出来やすいため、それだけ形状記憶の可能性も高まります。

 

4.肌のたるみ

たるみ 毛穴

肌のたるみの原因は真皮層において潤いを保つヒアルロン酸やコラーゲンの量が減少し、水分保持がうまくできなくなってしまうことです。真皮層で水分がなくなった肌は地球の引力に負けて下方向にたるみ、皮膚表面がしわ寄せすることで毛穴が目立つようになります。

皮脂腺や皮脂、角栓は毛穴に何かが詰まってしまうことで広がるタイプでしたが、肌のたるみの場合は特に何かが詰まっていなくても起こります。もちろん詰まっているケースではより毛穴の開きが目立ちます。

 

肌のたるみは年齢や生活習慣によるもので、いくら皮膚の表面をケアしたところで改善するものではありません。改善のためには真皮で線維芽細胞を刺激してヒアルロン酸、コラーゲンを生成する必要があります。(さらに言えば表情筋の衰えも影響。)

 

酸化した皮脂や角栓は取ってもいいか

角栓 取る

では、以上の様に毛穴の開きの原因になっている酸化してしまった皮脂や角栓は取り除いてしまってもいいのでしょうか。もしも毛抜きなどで皮膚を傷つけずに取ることができるなら問題ありません。指で軽く摘まんで出るならそれでもOKです。

ただしそれをする際は、できるだけ洗顔前にしましょう。皮脂・角栓を抜いた後は当然毛穴に菌やゴミが入りやすくなります。このことで炎症を起こしてさらに毛穴がひどい状態になってしまっては本末転倒です。

酸化した皮脂・角栓を除去した後は洗顔すること、そして洗顔の保湿ケアも行いましょう。

 

保湿ケアで毛穴の開きは治るのか

ビタミンC

保湿ケアに関しては肌のたるみにも関係するので理解しておくべきです。皮脂や角栓の除去後のケアとしてどのような化粧品を使用すれば毛穴の開きが改善するのかですが、一番ポピュラーなのはビタミンC誘導体です。

ここではビタミンC誘導体について詳しくは見ませんが、これは真皮の上層まで浸透する成分で線維芽細胞に働きかけてヒアルロン酸、コラーゲンの生成を促します。つまり真皮層の保湿に作用しますので、結果的に毛穴の開きの改善になるわけです。

ビタミンC誘導体を配合している化粧品は非常に多く、成分表示では以下の様に記されています。

  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS又はアプレシエ)
  • テトラへキシルデカン酸アスコルビル
  • リン酸アスコルビン酸Mg
  • リン酸アスコルビン酸Na

 

上のものほどビタミンC誘導体としての機能が優れており、下のものほどそうではありません。ただし下のものでもその効果は十分なのものなので、これらのうちどれかが配合されている化粧品でしたら保湿・毛穴の引き締め機能を果たしてくれます。

ビタミンC誘導体が経皮吸収(塗る)で十分に効果を発揮するには配合濃度が3~10%のものが適切と言われています。ただし濃度が高いとそれだけ肌に刺激になりますので、ご自身の肌と相談しながら選びましょう。

 

引き締め効果のレーザー治療

ビタミンC誘導体などの美容液でも毛穴の引き締め効果はありますが、それ以上に効果的なのはレーザー治療やフラッシュです。脱毛やシミ取りでレーザーを使用することがあり、毛穴の引き締めのためのレーザーもその仕組みはほとんど同じです。

  • フラクセル2
  • CO2フラクショナル
  • サーマクール

この他にもいくつかレーザーがありますが毛穴の引き締め効果を出すには上記3つがポピュラーです。フラクセル2とCO2フラクショナルの仕組みはほとんど同じで、サーマクールはそれとは少し異なったものです。

 

フラクセル2

1550nmの長い波長で照射をしてレーザーを真皮にまで届け(波長が長いほど皮膚の奥に届きやすい)、目では確認できないほど極細のレーザーを肌に無数に照射してその個所だけ凝固させることで、皮膚が本来持っている治癒能力に期待して毛穴の開きを改善するレーザーです。

真皮が形状記憶してしまっていると皮脂や角栓を取り除いたところで毛穴は引き締まりません。改善のためには真皮が何らかの刺激によって再度基質(ヒアルロン酸や水分)を作り出す必要があり、フラクセル2はそれを促進させます。

スペック(性能)
波長 1550nm
届く範囲 真皮上部
メリット 施術時間が短い(15分程度)、毛穴の開きだけでなく肌のたるみや凸凹も改善可能
デメリット 照射後3~5日は赤みや小さい腫れが続くことも、多少の痛みあり(麻酔クリーム使用可)
完治までの目安 5回前後(1~2か月に1回間隔)
治療対象 皮脂・角栓・肌のたるみによる毛穴の開き、肌のたるみ、ニキビ跡クレーターや凹凸

 

オプションでイオン導入・成長因子あり

フラクセル2の微細なレーザー照射をすると治癒で真皮~角質層にかけて再生が行われますが、この時皮膚の治癒能力が低いとうまく再生できないことがあります。特に毛穴が開いている、ニキビ跡のクレーターが出来ている場合はもともとその能力が高くないことが考えられます。

これをサポートするために院によってはオプションで成長因子やビタミンのイオン導入を設けているところもあります。イオン導入とは、通常皮膚に浸透しない成分をイオン導入機器を使用して肌奥まで届ける治療方法です。

真皮の再生をサポートしてくれる成長因子やビタミンは分子が大きいためそのまま皮膚に塗布してもほとんど吸収しません。そこでイオン導入機を使用して奥まで浸透させて治癒をサポートし、毛穴の引き締め効果を高めます。

 

フラクセル2の経過

フラクセル2レーザーは0.1mmほどのもので、皮膚を凝固させる形になるので出血の心配はいりませんが、直後は赤みを帯びたり少々腫れることもあります。赤み、腫れが引いた後は照射個所がかさぶたのようになります。

これは穴が開いた皮膚を治癒している証拠ですので問題ありません。かさぶたが出来始めてからはだんだそれが濃くなることもありますが、照射から2週間ほどすればかさぶたも取れて綺麗に再生した肌が見えてきます。

これを5回ほど繰り返せば毛穴周辺の真皮が引き締まった毛穴へと再生してくれます。

 

CO2フラクショナル

CO2フラクショナルはフラクセル2の炭酸ガスレーザー版で仕組みが少し異なります。波長は10,600nmと非常に長く、それゆえ真皮を通り越して皮下組織上部にまで届くためより深い位置からの治癒が可能になります。

フラクセル2と大きく違う点は炭酸ガスレーザーで皮膚に非常に小さな穴(0.1mmほど)を開ける点です。凝固されるのではなく穴をあけることで線維芽細胞などへの刺激が多くなり基質の生成を促します。

さらには形状記憶してしまっている真皮の形(毛穴の開きなど)を、穴を開けることで根本から崩し本来の皮膚の形に戻します。

スペック(性能)
波長 10,600nm
届く範囲 皮下組織上部
メリット 施術時間が短い(10分程度)、非常に小さな穴を開けることで真皮の形を根本から改善する能
デメリット 照射後3~5日は赤みや小さい腫れが続くことも、多少の痛みあり(麻酔クリーム使用可)
完治までの目安 5回前後(1~2か月に1回間隔)
治療対象 皮脂・角栓・肌のたるみによる毛穴の開き、肌のたるみ、ニキビ跡クレーターや凹凸

CO2フラクショナルで設けられているオプション(成長因子、ビタミンなどのイオン導入)やレーザー照射後の経過はフラクセル2とほとんど同じです。ダウンタイムもフラクセル2より短いと言われていますが、ほとんど変わりません。

 

サーマクール

サーマクールは正確にはレーザーではなくラジオ波という高周波により治療するものです。皮下組織まで届くラジオ波によってゆっくりと真皮に熱を加えてコラーゲンを一度収縮させて、熱を受けた線維芽細胞が新たにコラーゲンを生成することで肌・毛穴を引き締めます。

フラクセルやCO2フラクショナルは角質層~真皮までレーザーで凝固させたり微細な穴をあけたりするものでしたが、サーマクールではそれをする必要がなく、ダウンタイムがあまりない点もメリットです。

さらにはサーマクール照射の翌日から効果が出始め、長い方では1年近く引き締め効果が持続します。照射に関して何度も通院する必要がなく、基本的には1回の施術で直後、3か月後、半年後に分けて改善がみられると言われています。

スペック(性能)
RF波 6.78MHz
届く範囲 皮下組織
メリット ゆっくりと熱を加えるのでダウンタイムがほとんどなく、照射直後から効果を感じられる
デメリット 直後、3か月後、半年後と段階的に効果が出るため、実感するのに時間がかかる
完治までの目安 1回(複数回の場合は半年に1回)
治療対象 肌のたるみによる毛穴の開き、肌のたるみ、ニキビ跡クレーターや凹凸、シワ

 

オプションも不要

先ほど説明した通りフラクセル2・CO2フラクショナルの様に角質層や表皮にダメージを与えるものではありませんので、サーマクール照射後の皮膚の治癒能力だけで十分にコラーゲンの生成がなされます。もちろん一緒にイオン導入を希望しても問題ありません。

 

サーマクール照射の注意事項

サーマクール照射で皮膚が熱つため、同時にマイナス25度の冷却ガスの噴射して肌への負担を軽減しますが、施術後まれに赤みを帯びることがあります。これは48時間ほどで治るものの、肌が敏感な状態になっているので紫外線や強い刺激は避けるようにしましょう。

ダウンタイム・刺激が少ない施術方法ではありますがどんな人でも受けられるわけではなく、妊婦の方や高血糖、ペースメーカー着用、心臓疾患の方などは治癒が通常通りできないケースもあり、施術を受けられないこともあります。

 

レーザーとビタミンC誘導体でダブルの効果

ビタミンC誘導体 レーザー

院によっては施術後に専用のドクターズコスメをおすすめされることもあり、それはビタミンC誘導体配合のものであるケースが多いです。レーザー照射とビタミンC誘導体のダブルで毛穴の開きをケアするとより効果的に改善できます。

ただ、もしも既にビタミンC誘導体配合の化粧品を持っておられるならばそれを使用していただいてもOKです。また敏感肌(特に乾燥肌)の方にとってはビタミンCが刺激になることもあるので必ず使用しなければならないわけではありません。

そのような方はビタミンC誘導体の経皮吸収よりも効率は落ちますが、サプリメントなどでビタミンCを摂って内側から成分を運んでも結構です。1日100mgの摂取を目安にして、レーザーと共に毛穴の開きを改善しましょう。

 

毛穴改善の治療実績が多いクリニック

品川スキンクリニック

品川美容外科 CO2フラクショナル

施術名 CO2フラクショナルレーザー
施術の種類 CO2フラクショナルレーザー
料金 1回4,170円~
展開地域 北海道、仙台、新潟、品川、新宿、渋谷、表参道、池袋、銀座、上野、立川、神奈川、埼玉、千葉、静岡、愛知、大阪、岡山、広島、福岡、熊本、鹿児島、沖縄
効果 毛穴、ニキビ跡、肌荒れ、シミ・しわ・くすみの改善
効果の度合い
品川スキンクリニック|公式サイト

 

湘南美容外科クリニック

湘南美容外科 フラクショナル

施術名 フラクショナルCO2レーザー
施術の種類 CO2フラクショナルレーザー
料金 初回1回4,500円 スキントリートメント付き(通常1回12,960円)
オプション 有り(CO2スキンプレミアム):改善作用向上のための成長因子が多数配合されたマスクを使用
展開地域 北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、静岡、大阪、京都、兵庫、広島、岡山、福岡、沖縄
効果 ニキビ跡・毛穴の開き・色素沈着・しわの改善
効果の度合い
湘南美容外科クリニック|公式サイト