シミ 消す

女性の肌をもっとも脅かすのはシミです。

シミはせっかくの綺麗なお肌を汚して台無しにし、これがあると年齢よりも老けて見えてしまいます。

まるで歳の象徴のような肌トラブルであり、年齢を重ねる限りいつかはこれに悩まされることになります。

 

ただし、シミと一言で言ってもその種類はいくつかあり、それに合わせた対策とケアを行わない限りうまく改善しないでしょう。

シミであれば何でも効く万能薬があれば良いのですが、今日ではまだそのような医薬品は開発されていません。

 

しかし逆にあなたを悩ますシミの種類とその原因がわかれば改善出来る可能性はたかく、もしかしたら思っていたよりも簡単に消すことができるかもしれません。

なのでここではシミの種類と原因を知ることでそれの改善の参考にしていただきたく思います。

どんなシミにも共通するメカニズム

メラニン色素

シミと言えば黒色、茶色のイメージがありますが何が原因でその色になっているのかご存知でしょうか。

実はシミとして黒、茶などの濃い色を与えている正体はメラニンと言う色の素(色素)です。

メラニン色素が大量に発生することでシミになるのです

メラニンと活性酸素

活性酸素 メラニン

メラニンはメラノサイトと言うメラニン生成工場によって作られると言えば確かにそうなのですが、その根源は活性酸素から始まります。

活性酸素は私たちの身体を酸化させ老化させていくイメージですが、もともとは体にとって良い役割を果たしています。

 

活性酸素は身体に異物が侵入した際にそれを撃退するために機能しており、全てが悪いものではありません。

しかし年齢や紫外線、ストレスなどの要因により過剰にできてしまった活性酸素は体内・皮膚で悪玉として活動します。

 

しかし増えすぎて悪影響を及ぼす活性酸素が大量にできてしまっても身体はそれを放置させません。

ケラチノサイトという監視役の細胞が皮膚表面からほんの0.2mmほど奥にあるメラノサイトに連絡をし、過剰な活性酸素を撃退する準備に入るよう伝えます。

メラニンが作られる過程

メラノサイト チロシン

たとえば日本人の髪の毛の色は黒色ですが、これは黒色が紫外線を吸収して除去する役割を持っているためです。

その黒い色を作り出しているのも毛幹部分に存在するメラニンで、頭を黒色で覆うことで紫外線から肌を守ってくれているのです。

 

そんなメラニンはチロシンと呼ばれるアミノ酸がメラニン生成工場であるメラノサイトで加工されることにより作られます。

メラノサイトは細胞を構成するアミノ酸の一種であるチロシンをチロシナーゼと言う酸化酵素(酸素と反応する成分)によりドーパという化合物に変身します。

 

チロシンがドーパに変身しただけではまだ加工は完了しておらず、ここにもう一度チロシナーゼを加えてドーパキノンという化合物に変化させます。

そしてこのドーパキノンがさらに酸化や重合してメラニンになります。

 

要は細胞を構成するチロシンという物質が、工場であるメラノサイトにたどり着くとその中でチロシナーゼの力を借りてドーパになり、さらにドーパキノンに変身し、その後酸素やその他の成分と重合(結合)して最終的にメラニンへと変わるのです。

必ず黒いメラニンになるわけではない

メラニン システイン

さらに細かく言うと出来上がったメラニンはユーメラニン(黒色メラニン)かフェオメラニン(黄色メラニン)のどちらかになります。

これから紹介する色々なシミの原因になるのは黒色メラニンで、黄色メラニンはほとんど無関係です。

 

黒色になるか黄色になるかはドーパキノンがその後L-システインと言うアミノ酸と結合するかどうかによります。

つまりメラノサイトで最終的にL-システインと結合するとシミにはならず、結合しなかったらシミになってしまうと言うことです。

メラニンは活性酸素を撃退&予防するが・・・

メラニン シミ

活性酸素が皮膚内で増えすぎるとトラブルの原因になるのでこれを防ぐためにチロシンが工場のメラノサイトに向かい、そこで変身して黒メラニンか黄メラニンになります。

このうち活性酸素を除去&予防してくれるのは黒メラニンです。

 

活性酸素に対して働きかけるのは良いのですが大量のチロシンがメラノサイトにやって来て黒メラニンに変わると黒メラニンの過剰生成を引き起こしてしまいます。

その結果、多くの黒メラニンが一か所に集中し目に見えるシミとなるのです

 

たしかに黒メラニンは私たちの肌の健康を守ってくれている点ではありがたいです。

しかしその働きが過剰になると肌トラブルの原因になるので、対策としてメラニンが作られる過程をうまくコントロールする必要があるのです。

 

そしてその対策は冒頭でも申し上げたようにシミの種類によって異なります。

そのため、以上のようにシミの発生とメラニン生成のメカニズムについてわかったところで今度はシミの種類について見ていきたいと思います。

 

活性酸素の影響でケラチノサイトがメラノサイトにメラニンを生成するように呼びかけます。

メラノサイトではチロシンというアミノ酸がチロシナーゼによってドーパ、ドーパキノンに変身した後メラニンになります。

メラニンは活性酸素を除去したり紫外線を吸収することで肌へのダメージを事前に防ぎますが、過剰にそれが作られるとシミの原因になってしまうのです。

シミ発生の原因

先ほどメラニンが発生する理由として活性酸素を挙げましたが、今度はその活性酸素が発生してメラニンを生成する原因になる生活レベルの要素をご紹介します。

後に紹介するいくつかのシミも基本的にこれらが原因になって出来るものです。

 

  • 紫外線
  • 生活習慣・年齢
  • 外傷・炎症

紫外線

メラニンが生成される一番の要因になるのは紫外線です。

紫外線はご存知の通り人体に悪影響を及ぼすため、その防御機能として皮膚でメラニンが生成されるのです。

 

太陽に長時間当たると肌が黒くなるのは防御機能としてメラニンがしっかりと生成されている証拠なのです。

 

地上で浴びる紫外線にはUVAとUVBがありますが、このうちUVBの方が波長が短く動植物にとって有害なものになります。

UVBの浸透度合いは高くありませんが、長時間浴び続けると肌の奥まで影響を及ぼします。

 

逆に波長が長いUVAは浸透力が高いもののUVBほど害はありません。

UVBは皮膚に侵入すると悪玉の活性酸素である一重項(いちじゅうこう)酸素を発生させます。

一重項酸素は非常に酸化性(金属がサビるのも酸化)が高く、肌の潤いを保っているコラーゲンなどのタンパク質を酸化して破壊します。

 

また一重項酸素は細胞膜をも破壊する厄介な活性酸素で、早い段階でこれを阻止する必要があります。

したがってUVBの刺激を受けたケラチノサイトはエンドセリンや幹細胞因子などの情報伝達物質を分泌していち早くメラノサイトにメラニンを作るよう呼びかけます。

 

メラニンが生成されればUVBはそれに吸収され一重項酸素は発生しにくくなります。

しかし長時間UVBを浴び続けると皮膚の細胞を作り出す真皮層にまで影響を及ぼし、そこで一重項酸素のダメージを受けると新しい細胞の生成が難しくなります。

 

通常肌(表皮)で生成されたメラニンは新しい細胞によって上に押し上げられることで剥がれますが、ダメージを受けた真皮では細胞がうまく作れません。

 

そうするとメラニンを含んだ肌が押し上げられることがなくなり、ずっと肌内部にメラニン色素が居続けることになります。

このようにしてシミやそばかすが出来てしまうので、紫外線(UVB)の侵入を防ぐことや一重項酸素の生成を防ぎ消滅させることがシミ対策で一番重要なことになります。

生活習慣・年齢

メラニンの発生は紫外線によるというのが一般的なイメージですが実は生活習慣もそれの生成に大いに関係しています。

もちろん生活習慣によるメラニンの生成では紫外線を受けていないにもかかわらず、それができてしまうのです。

 

ヒト体内で分泌されるホルモンは様々で、メラニン生成に関係するホルモンとしてメラノトロピン(MSH)があります。

メラノトロピン(MSH)は脳下垂体やニューロンで生成され、これがメラノサイトにメラニンの生成を命令します。(紫外線を受けたときも機能するホルモン)。

 

例えばストレスを感じてイライラするとサブスタンスPという神経伝達物質が放出され、コラーゲンを減少させたり皮脂腺を増大させてニキビを悪化させますが、MSHも同じようにストレスを感じることで放出されます。

 

ストレスとはイライラすることだけではなく激しい運動や睡眠不足、食生活により発生するものです。

つまり乱れた生活習慣がメラノトロピン(MSH)の生成に大きく関わり、シミやそばかすを作る原因になっているのです。

 

また発生原因とは少し異なりますが年齢を重ねると肌のターンオーバー(真皮で出来た新しい細胞が表皮に押し上げられ、表皮に合った古い細胞が剥がれる代謝のサイクル)の能力が低下してしまいます。

表皮に貯まったメラニンは通常ターンオーバーすることで薄くなり剥がれていきます。

しかし年齢によりうまくできなくなることで、これまでのメラニンやストレスで生成されたメラニンが落ちず目に見えるシミになってしまうのです。

外傷・炎症

メラニンが発生するのは皮膚が物理的なダメージを受けた時も同じです。

例えばニキビができたり火傷をして、それが治ったと思ったらその跡が茶色く残った経験があると思います。実はこれの正体もメラニンなのです。

 

ただし、外傷・炎症によるメラニンの生成の正確なメカニズムは分かっていません。

考えられるのはメラニンが紫外線を吸収して細胞が損傷するのを抑えるように、メラニンを炎症付近に生成することでその広がりを抑える役割です。

 

ニキビ跡についてもメラニン発生の産物であり、おそらくニキビが発生している間にこれが広がらないようメラニンが機能したものと思われます。

このようにメラニンは抗炎症作用を持つステロイド外用薬のような役割も果たすのです。

メラニンが放出される先

今見たように紫外線や外傷・炎症によって作られるメラニンは活性酸素が作られた場所や炎症箇所など向かう先が決まっています。

一方で生活習慣や年齢によるメラニン生成では特にターゲットなく発生するのでメラニンが向かう先は特にありません。

 

つまり前者の場合は向かうべくターゲットが決まっているのでメラニンがその場所で集中して濃いシミになりやすく、後者ではターゲットがないためまばらに発現して広範囲に薄いシミになりやすいと言えるでしょう。

 

紫外線に含まれるUVBはヒトの肌で一重項酸素という毒性の強い活性酸素を生成します。

この活性酸素により細胞がダメージを受けないようにメラニンが生成されUVBを受け止めるのです。

また身体ではメラノトロピン(MSH)というメラノサイト刺激ホルモンがニューロンで生成されて放出されることでメラニンが発生します。このホルモンは生活習慣やストレスの影響を受けており、不規則な生活習慣や過度のストレスはメラニンの過剰発生を招きます。

さらにメラニンは外傷・炎症の際にも発生し、その原因ははっきりとしていませんがおそらく抗炎症作用として患部に働きかけ、それが広がるのを防ぎます。

6つのシミの種類

シミは誰しもがいつかは必ず経験するもので、先ほどご紹介したようにニキビ跡で出来てしまうものや日焼けのせいで出来てしまうものなど様々あります。そのどのシミも以下の種類のうちどれかに該当します。

  • 雀卵斑(そばかす)
  • 炎症性色素沈着
  • (光線性)花弁状色素斑
  • 肝斑
  • 老人性色素斑
  • 脂漏性角化症

雀卵斑(そばかす)

そばかす

雀卵斑(じゃくらんはん)とはそばかすのことで、シミの中でも遺伝的要素が大きいものとして認識されています。

雀卵斑は大きなものでも5ミリほどで鼻と目の間の高さで、左右共に目じり辺りまで広がるのが特徴です。

 

遺伝が要因であるものの思春期にかけてそれが薄くなり、なくなる人もいれば逆にそれが濃くなる人もおり個人差があります。

濃くなる場合体質的にその部分にメラニンが集まりやすいかメラノサイトの量が多いことが考えられます。

 

遺伝による雀卵斑ですと紫外線やストレスなどどんな影響でも濃くなる可能性がありますので外出の時は日焼け止めをしっかり、生活習慣は正しくするのが何よりの予防です。

一方でこれを完全に消すとなると化粧品や医薬部外品では難しいです。

雀卵斑(そばかす)の改善法

遺伝的要素が強い雀卵斑はハイドロキノンやトレチノイン含有の医薬部外品を使用して一時的に改善することがありますが、またすぐに元に戻ります。

そのため改善法としては医薬品ではなくレーザー治療が効果的です。

 

レーザーはシミのメラニンにのみ反応してそれを分解します。

医薬品では皮膚の表皮までしか成分が届きませんがレーザーではさらに奥の真皮や皮下組織にまで届き、シミを根源から分解して消します。

 

雀卵斑を消すために使用されるレーザーは以下の種類があり、ものによっては雀卵斑を消すだけでなく同時に肌のたるみ改善、毛穴の引き締め効果を得られることもあります。

雀卵斑に効果的なレーザー・フラッシュ

  • Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、QスイッチYAGレーザー、フォトRFアドバンス、ポラリス、ライムライトなど

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着は炎症後に患部にメラニンが集中して発生するシミのことです。

炎症とは日焼けを始めニキビや毛包炎、虫刺され、アトピー跡、火傷、摩擦、刺激が強い成分(アルコール等)によるものなど様々な赤み・腫れを指します。

 

メラニン発生の原因の「外傷・炎症」の個所でもお話ししましたが紫外線で起こる以外の炎症性色素沈着の原因ははっきりとはわかっていません。

一説によるとメラニンが患部の修復・抗炎症のために作用していると言われてます。

 

炎症性色素沈着は一時性のものと慢性のものに分けられ、前者は一時的なニキビや虫刺され後に発生するシミで、後者は紫外線やアトピー跡など長期的にメラニンの生成が繰り返されうるケースで発生するものです。

一時性の色素沈着はほとんどの場合放っておけばターンオーバーで消えたり化粧品・医薬部外品で改善しますが、慢性のものはメラニンの生成が活発であるかその個所のターンオーバーがうまく行われないことで消えないシミになります。

 

また一時性の炎症性色素沈着であっても例えばニキビがなかなか治らなかったり、同じ個所に何度もそれができてしまう時は患部のみメラニンの生成が活発になり、メラニンが真皮(表皮よりも奥の層)に落ちてしまうことでシミが慢性化することもあります。

改善法:一時性

一時性のものは基本的に薬を使用しなくても放っておけば消えます。

ただし炎症の程度や部位によって取れるまでの時間に差がありますので、2週間ほどで綺麗に消えるものもあれば1、2年かけて消えるケースもあります。

 

一時性の炎症性色素沈着では表皮にメラニンが溜まった状態です。

もしもそれを早く取てしまいたいならばターンオーバーを促すか、ピーリングを行うか、化粧品を使用してメラニンを分解するのが適切です。

 

ターンオーバーを促す成分としては4MSK、ピーリングで有効な成分はフルーツ酸(AHA)、化粧品ではハイドロキノンを2%以下で配合しているものが有効です。(濃度2%以上のハイドロキノンは医療機関で処方してもらうよう注意しましょう。)

またレーザー治療やメラニン生成前の炎症自体を抑える成分トラネキサム酸なども有効です。

改善法:慢性

慢性の炎症性色素沈着ではターンオーバーが正常でなかったりメラニンが真皮に沈んでしまっている可能性があるので外用薬では改善が見込めません。

したがってこのケースでは医薬品の内服によって症状を改善するのが一般的です。

 

まずは内服薬でメラニン生成を抑制するトラネキサム酸や既にあるメラニンを還元するビタミンCやEなどを利用し内側からシミ対策をし、ビタミンC誘導体配合の医薬部外品、ハイドロキノン・トレチノイン外用薬を定期的に処方してもらうのが効果的です。

 

あるいはレーザー治療も効果的でQスイッチYAGレーザーやフラクショナルCO2レーザーなどを使用します。

メラニンを破壊しつつ真皮で新しい細胞の生成を促すことにより、メラニンを浮き上がらせて除去します。

炎症性色素沈着に効果的なもの

  • 一時性に有効:4MSK、ビタミンC誘導体、アルブチン、ルシノール、レーザー・フラッシュ治療など
  • 慢性に有効:トラネキサム酸(内服)、ビタミンC・E(内服)、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、QスイッチYAGレーザー、PTPレーザーなど

(光線性)花弁状色素斑

光線性花弁状色素斑 背中 シミ

光線性とは時の通り光によるものの意味で、要は太陽の光・紫外線を指します。顔にできることもありますが、どちらかというと背中や腕など上半身に出来ることの方が多く、特に雀卵斑の方がなりやすいようです。

 

花弁状色素斑は小さい花弁状の点が広範囲にできるシミのことで、その色も割と濃いものが多いです。

色が濃いので見た目はホクロのようなものですが強い紫外線を受けたことによってできる立派なシミです。

 

雀卵斑と同じように花弁状色素斑はメラニンの生成が一点で過剰に行われており、真皮にまで沈着していることがあるので化粧品や外用薬による経皮吸収での改善が難しく、レーザー・フラッシュによる治療が一般的です。

皮膚表面に浮き出ている薄めの花弁状色素斑であればターンオーバーで剥がれたり、トラネキサム酸やビタミンC・Eなどの内服薬を利用することで改善できるかもしれません。

(光線性)花弁状色素斑の改善方法

急激かつ集中的にメラニンが生成されるため非常に消しにくいシミです。

メラニンの分解とターンオーバーを促すレーザー・フラッシュを使用して、真皮で新しい細胞を生成させて押し上げることで色素斑のメラニンを剥ぎ落とします。

(光線性)花弁状色素斑に効果的なもの

  • 表面の薄い色素斑:ビタミンC誘導体、ルシノール、レーザー・フラッシュ治療など
  • ホクロの様に濃い色素斑:Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、スーパーフォトフェイシャルICONなど

肝斑

肝斑 シミ

雀卵斑(そばかす)と同じくポピュラーなシミで、30歳以降の女性にできやすいとされています。

原因ははっきりとしていませんが女性ホルモンのバランスが影響しており、そのせいでメラノサイトからメラニンが常に生成されている状態です。

 

女性ホルモンには主にプロゲステロンとエストロゲンの2つが存在しますが、これら2つのバランスがうまく取れることでハリのある肌、美しい髪が生まれます。

どちらかの分泌量が多いと良い、ではなくそのバランスが非常に重要です。

 

もしもいずれかのホルモンが過度(過小)分泌されればホルモンバランスが崩れることになり、肌荒れや頭痛などと言った身体のトラブルを引き起こします。

イライラや抑うつ感もそれによって起こります。

 

特にプロゲステロンはメラニンの生成工場であるメラノサイトを刺激する作用もあり妊娠中やピルの服用、生理(排卵後)、不規則な生活習慣によりそのホルモン数値が高くなる時は肝斑ができやすい状態と言えるでしょう。

 

ただ、肝斑は女性ホルモンの乱れだけでなく間接的に紫外線の影響も受けています。

ホルモンバランスの乱れで出来た肝斑の個所や付近に新たなメラニンが生成されることで肝斑が濃くなったり、他の色素沈着と合わさって大きなシミになります。

 

一番の原因はホルモンだと言えますが、これをより目立つものにしてる要因として紫外線があることもしっかりと理解しておきましょう。

肝斑の改善方法

肝斑は雀卵斑(そばかす)の様にその原因が体内にありますので対策が難しいです。

生理や妊娠中、ピルの服用の際はどうしようもありませんので内服薬は使用せずに化粧品・外用薬での改善をおススメします。

 

化粧水ではターンオーバーを促す効果がある4MSKやメラニンの生成を抑えるトラネキサム酸配合の化粧品を選ぶと良いでしょう。

その他メラニンを抑制するものとしてルシノール、ビタミンC誘導体、リノール酸なども有効です。

 

もちろんレーザー・フォトフラッシュ治療も効果を発揮しますが、生理で肌が過敏になる方や妊娠中の方はレーザー・フラッシュ自体がストレスになることもありますのでその治療を受けられないこともあります。

 

肝斑に対するレーザー治療では適切なレーザーを照射しないと返ってそれが濃くなってしまうことがあります。

そのため最も有効なQスイッチYAGレーザーを搭載したレーザー機器を使用して治療するのがベストです。

肝斑に効果的なもの

  • 有効な成分:4MSK、トラネキサム酸、ルシノール、ビタミンC誘導体リノール酸、シクロアミノ酸誘導体、アルブチン、レーザー治療など
  • 有効なレーザー:スペクトラ(QスイッチYAG)、メドライトC6(QスイッチYAG)

老人性色素斑

老人性色素斑

紫外線の影響で出来るシミという意味では光線性花弁状色素斑ですが、老人性色素班は陽の光による長年のダメージが40才を過ぎたころにあらわれ始める丸が楽しみです。

紫外線を頻繁に受けた方の中には30代で発症する方もいます。

 

老人性色素班ができる部位は顔、手の甲、腕などの太陽の光を浴びやすい上半身にできるものです。

他のシミとの大きな違いは皮膚表面に若干肥厚してしまい、色素班自体に厚みが出てしまう点です。

 

ヒトは紫外線を受けるとメラニンが生成されることは既にお伝え済みですが、それが作られても通常はターンオーバーによってメラニンを含んだ細胞は剥がれ落ちます。

そして真皮より新しい細胞が表皮へ送られるのでシミにはなりません。

 

しかし年齢を重ねることで身体の代謝が低下すると新しい細胞を作る力、ターンオーバーの能力が弱くなります。

その結果メラニンが表皮に徐々に溜まり続け、シミの色が濃くなるだけでなく肥厚化して老人性色素斑になるのです。

 

老人性色素斑がある状態でさらにターンオーバーが弱まると本来剥がれ落ちるメラニン細胞が表面で角化すると脂漏性角化症(老人イボ)に繋がります。

なので老人性色素斑があらわれたらなるべく早くケアや治療を行いましょう。

 

ただし老人性色素斑が悪性化することはありませんのでご安心を。

老人性色素斑の改善方法

このシミを消すには肥厚化する前のケアが必要になります。

なぜなら肥厚化してしまうと化粧品・外用薬だけでの改善は難しくなるからです。

常日頃紫外線を浴びていると心当たりがある方はなるべく早い段階で対処しましょう。

 

ケア方法は光線性花弁状色素班と同じでカモミラET、ビタミンC誘導体、4MSKなどを配合している化粧品でメラニンの抑制とターンオーバーの正常化を促すことです。

しっかりとメラニンを含む角化細胞を落とし肥厚化させないことが重要です。

 

シミが出来てしまった後のケアはこの通りですが、紫外線を肌に長年溜めこまないことが何よりも対策になります。

普段から外に出る時はしっかりと日焼け止めを塗り、シャワーやお風呂後の化粧水でメラニン生成を抑えましょう。

 

もしも肥厚化してしまった場合はレーザー・フラッシュにより治療が可能です。

レーザー照射後2、3日でシミが浮き出てくるのでいつもより濃いものになりますが、さらに1週間ほど経てば肥厚した細胞が剥がれ落ちていきます。

老人性色素斑に効果的なもの

  • 肥厚化前:4MSK、トラネキサム酸、ルシノール、ビタミンC誘導体リノール酸、シクロアミノ酸誘導体、アルブチン、レーザー治療など
  • 肥厚化後:Qスイッチアレキサンドライトレーザー、QスイッチYAGレーザー、Qスイッチルビーレーザー、炭酸ガスレーザー、フラッシュランプなど

脂漏性角化症

脂漏性角化症

シミ・色素沈着の中で最も濃いものです。

老人性色素斑でも少しお話しした通り、老人性色素斑がさらに角化して皮膚表面から浮き出るほどに大きくなる老人イボです。

60歳前後からできやすくなりますが、早いと40代からできることもあります。

 

脂漏性角化症の原因は老人性色素斑と同様に長年紫外線を受けたこととターンオーバー力の低下、新しい細胞が生み出されないことにより表面の細胞がメラニンを含んだまま角化することで、老人性色素斑よりもその程度が顕著です。

 

脂漏性角化症は黒くて突出している物体のものがほとんどで、外見がホクロや皮膚がんと似ており素人の目で判断するのが難しいです。

したがって、その組織を一部採取して検査を行い本当に脂漏性角化症かどうかを診てもらう必要があります。

 

シミの治療には保険が適用されるものとされないものがあり、脂漏性角化症では適用されます。

ただしレーザーでの治療のみ適用外になりますので注意しましょう。

脂漏性角化症の改善方法

化粧水や外用薬は一切効果がありません。なので液体窒素を患部に当ててかさぶたにしてしまう方法や、レーザーや電流で熱を加えて破壊する方法で治療します。

メスを入れて切除する方法もありますが、ほとんどの場合液体窒素やレーザーで完了します。

 

脂漏性角化症の腫瘍が突出している部分にのみ存在するケースでは液体窒素による凍結療法や切除が可能です。

しかし腫瘍が皮膚内部に達しているとわかった場合は炭酸ガスレーザーの治療法に切り替えることもあります。

脂漏性角化症に効果的なもの

  • 液体窒素による凍結治療、炭酸ガスレーザー、QスイッチYAGレーザー、フォトRF、高周波メスによる電気分解、メスによる切除など

 

 

上記のように色素沈着には雀卵斑、炎症性色素沈着、光線性花弁状色素班、肝斑、老人性色素班、脂漏性角化症の6つがあります。

一時的に発症するものもあれば慢性的な要因であらわれるものもあり、前者は化粧品等で改善しやすく、後者はレーザー治療がおすすめです。

色素沈着の種類や名前こそ違いますが、メラニン発生からシミになる過程はほとんど同じです。