豊胸 脂肪

脂肪注入豊胸では必ず脂肪吸引機を使用します。別の個所(基本は太ももか腰)から脂肪を吸引して、その脂肪から余分な老廃物や麻酔液などを取り除いてから、純度が高くなったものを胸に注入する形です。

脂肪を吸引してから死活細胞、老廃物、麻酔液を取り除いて胸に注入する方法はピュアグラフト、コンデンスリッチ、セリューションの3つの方法があり、それぞれ胸に注入する脂肪の純度が異なり、この中ではセリューションが一番質が高いです。

それら3つの種類は全て脂肪を抽出してから不純物を取り除く作業に関係するものです。しかし実は、脂肪を吸引する段階でより高純度の脂肪細胞を吸引でき、吸引後の皮膚のたるみやダウンタイムを少なくできる方法があるのをご存知でしょうか。

今回は脂肪吸引の際に活躍する医療機器・VASER(ベイザー)のご紹介をしたいと思います。

 

脂肪吸引の際に起こるリスク

通常の生活で身体の一部の脂肪が急激に減少することはありません。いくらダイエットを頑張っていると言っても、たった1日、たった数十分で脂肪がなくなることはあり得ません。

しかし、脂肪吸引を行えばそれを実現可能です。可能なのですが、脂肪が急激になくなることは通常ではありえない現象なので、当然ながら脂肪吸引を行ったことによって私たちの身体は負担を負うことになります。

  1. 内出血
  2. 痛み
  3. 皮膚のたるみ
  4. ダウンタイム

 

脂肪を吸引することによってその部分に合った脂肪細胞がなくなり空洞になります。このような空洞を埋めるために吸引後は必ず「圧迫」を行いそれを埋める処置をしますが、これでも完全に空洞がなくなるわけではありません。

脂肪吸引によってできてしまったほんのわずかな空洞に、吸引時に使用した麻酔液や吸引個所周囲の血液が流れ込んでしまいます。これが内出血を引き起こし、吸引後1か月程度、長くて2か月ほど続くこともあります。

 

痛みについては、脂肪吸引によって身体がダメージを受けたことにのよるものもありますが、圧迫固定による痛みの方が大きいと思います。きつく圧迫固定している期間は特に痛みがあるものの、弱めることができれば徐々にそれも軽減されます。

皮膚のたるみは、それまで脂肪があることで張っていた皮膚が、脂肪吸引で台(脂肪)がなくなったことで出てしまうものです。例えば気球はその内部が空気で満たされて丸く膨らみますが、空気がなくなるとしぼみ、皮膚のたるみもそんな具合です。

 

ダウンタイムとは脂肪吸引によってダメージを受けた皮膚やその他の組織が腫れ、内出血、痛みなどから回復する期間のことを言います。施術の種類や個人差によるところが大きいので目安の期間は一概に言えません。

 

最もポピュラーな脂肪吸引ボディジェット

ボディジェットとはドイツで開発された脂肪吸引機器で、皮膚と筋肉の間にカニューレ(吸引管)を通して生理食塩水と薄めた麻酔液をジェット噴射させることで固まった脂肪を削りながら吸引する仕組みから名づけられています。

薄めた麻酔液だけではなく止血剤も含まれていますので吸引によってできた空洞に血液が流れにくくする工夫もされています。これによってダウンタイムが長くなることを防止し、内出血や痛みも抑える効果があります。

そして豊胸手術では一番大切な吸引した脂肪細胞にダメージを与えることがありません。ジェット噴射によってできた水のクッションでカニューレと脂肪細胞が摩擦して損傷することを避けるため、綺麗なままの脂肪を取り出せます。

 

負担軽減と吸引向上に優れたVASER

ボディジェットは水流で脂肪をほぐし、麻酔液や止血剤で組織への負担を減らす点に優れていますが、それ以上に負担を減らしてくれるのがVASERです。VASERも脂肪吸引機名前で、こちらは水流を使用せず波長を使うタイプのものです。

脂肪は皮下では固まった状態でありこれをほぐしてから吸引する必要があります。先ほど上げたボディジェットでは水流によってこれをほぐし、VASERではベイザー波と呼ばれる特殊な超音波エネルギーで溶解していきます。

 

ベイザー派は水流の様に注入するものではなく、また熱の様に組織に損傷を与えかねないものではなく、超音波による振動を起こして固まりをほぐすものです。しかも脂肪だけがそのエネルギーに反応し、毛細血管や神経を傷つけません。

振動による溶解なので皮下に麻酔液や止血剤が残ることがありません。カニューレを挿入することには変わりないため若干の出血はありますが、ベイザー派により脂肪組織を狙い撃ちするため大きな出血につながらず施術の時間も短縮されます。

 

従来の脂肪吸引械では硬い部分の脂肪はうまく融かせず吸引後にその個所にムラが出来てしまうのが欠点でしたが、ベイザー派の強力なエネルギーにより脂肪を均一に柔らかくして吸い取れるためそれが出来にく、皮膚のたるみの心配も解消されます。

さらには強力なエネルギーを浴びても損傷しない元気な脂肪細胞のみを吸引できるので豊胸のための脂肪としてはもってこいのものが取れるのです。内出血やたるみを極力抑えられ、タイムダウンの短縮にもつながります。

 

どの脂肪注入法でもVASERの使用可

脂肪注入法

ピュアグラフト、コンデンスリッチ、セリューションは脂肪吸引後の浄化・抽出方法に関するものです。脂肪吸引の段階では3つのどの手法であっても吸引方法は変わらないので、VASERを併用することができます。

上記の脂肪注入法で一番質が高いのはセリューションですが、これとVASERを組み合わせることが可能です。もちろんピュアグラフト+VASER、コンデンスリッチ+VASERの形で脂肪吸引・豊胸を受けることができます。

つまり脂肪注入豊胸においてVASERは吸引の段階に適用されるオプション的役割です。別にVASERを選択しなくても吸引はできますが、これを併用することでより質の高い脂肪細胞を取れたり、タイムダウンの短縮に繋がるというものです。

 

ただしVASER使用には許可が必要

VASERは大変高機能な脂肪吸引であるゆえ脂肪の吸引力も高いため取扱いに許可が必要です。したがって医師であれば誰でも使用できるわけではないので、どの美容外科に行っても受けられるものではないのです。

VASERの使用許可は国内の担当医によるテクニカルセミナーを受けた医師のみが与えられるため現在使用可能な医師は全国でも非常に少ないです。使用にあたってそれだけ技術と知識と経験が必要なものということです。