ヒアルロン酸注入

最近は身体にメスを入れずに部分的な整形を行うプチ整形なんてものがありますが、豊胸手術でもそれがあります。メスを使用せずに注射(注入)だけで豊胸することができるヒアルロン酸注入がそれに当たります。

ヒアルロン酸注入法は読んで字のごとく専用のヒアルロン酸を胸に注入することで膨らみを出す豊胸手術です。ヒアルロン酸自体私たちの身体にもともと存在している成分なので安全性の高さを考えても画期的な豊胸術です。

その他メリットを挙げると・・・

  • 注入量の調節が用意
  • 手術時間が短い
  • 手術当日から入浴OK
  • 見た目・触感もほぼ自然
  • 他の方法に比べ料金が安い

などがあります。

冒頭でも言ったように切らずに注入だけで行える点、他の豊胸手術に比べて割安で受けられる点で気軽さがあり人気です。例えばとりあえず豊胸がどのようなものか試す意味でヒアルロン酸注入を選ぶ方もおられます。

ヒアルロン酸豊胸でバストアップを実感した後に脂肪注入を行う形で段階的に受けるケースもあります。脂肪注入やシリコンバッグの様に切開がないので術後の内出血、痛み、圧迫固定がないのでお試し感覚で出来るのです。

 

ヒアルロン酸注入の仕組み

先ほどの述べたようにヒアルロン酸は私たちの体内に存在している成分で肌ではコラーゲンなどと一緒に保湿の役割をしており、アレルギー反応や拒絶反応も基本的に起こりません。

豊胸では豊胸用ヒアルロン酸を乳線下に入れます。これはヒアルロン酸の硬さが自然の脂肪よりも若干硬く出来ていること、表面に近い皮下に入れると硬い感触になり、また少し押しただけで痛みを伴うなどの理由からです。

しかし乳腺下に注入すれば表面の脂肪はそのままの状態になりますので、触れた感覚もごく自然です。イメージとしてはシリコンバッグを入れる形に近く、胸の奥に物質(ヒアルロン酸)を入れることで底上げされる感じです。

注入は全体的にバランスよく入れることも出来れば谷間付近の量を多くしたり、トップが膨れ上がるようにすることも可能です。シリコンや脂肪注入に比べて胸の形のデザインが出来るので、大きさだけでなく希望の形も手に入ります。

 

ただしヒアルロン酸豊胸は半永久的に効果が持続するわけではありません。その成分自体身体に吸収されやすいものなので一定期間経つとまた元通りのサイズに戻ってしまいます。(ヒアルロン酸を吸収しても害はありません。)

 

注入するヒアルロン酸の種類

一言にヒアルロン酸と言ってもその種類は豊富です。使用するものによってそのやわらかさの程度、豊胸の持続期間が異なります。ヒアルロン酸の種類はいくつかありますが、現在よく使われるものは以下の通りです。

  1. ヒアロス
  2. VRF(マクロレン・SUB-Q)
  3. ハイアコープ(hyacorp)
  4. HAC-40

 

1.ヒアロス

豊胸で使用するよりもリウマチ、関節痛の時にその個所のクッション(関節液)として注入することの多いヒアロスです。もともと関節液の成分もヒアルロン酸なのでこれを補うために作られたものがヒアロスなのです。

豊胸の用いられるヒアルロン酸の多くは粒子で出来たものがほとんどですがヒアロスはジェル状であるため柔らかさに優れており、豊胸に使用しても硬さを感じないので触った時の柔らかさを重視する方に向いた成分です。

ただし柔らかさがえ得られる反面、体内で吸収されやすいため長期的にサイズアップを維持することには向いていません。注入から1か月か長くても3か月程度で元のバストサイズに戻ってしまうと言われています。

 

2.VRF(マクロレーン・SUB-Q)

VRFは2種類あり旧SUB-Qと呼ばれるVRF30と、旧マクロレーンファインと呼ばれるVRF20があります。最新版はVRF20で、どちらも大き目の粒子を集合させたヒアルロン酸で、それゆえ体内に吸収されにくい特性もをっています。

従来はVRF30(旧マクロレーンファイン)が使用されていましたが粒子の大きさゆえヒアルロン酸全体の形がうまく整いませんでした。そして体内に吸収されにくい点は良いものの硬さが気になる意見が多かったようです。

 

そこでそれを改善したVRF20が開発され、VRF30よりも粒子の形を整えて乳腺下でうまく形が作れるようにし、定着率が向上して硬さも解消されています。定着率が高くなったのでしこりの発生割合も非常に低いです。

また、これまで粒子の荒いVRF30では注入の際に少し大き目の注射針を使う必要がありましたが、VRF20になり粒子が整ったことで細い注射針での注入が可能で傷口、皮下組織に与える負担も小さくなりました。

ただしVRF30の方が粒子が大きい分、少しの差ですがサイズアップの効果は高いと言われています。

 

VRFの維持期間はヒアロスに比べると非常に長く1~2年ほどと言われています。ただし1、2年経てば急にヒアルロン酸がなくなるのではなく、徐々に体内に吸収されていくものなので時間が経つにつれバストダウンしていく形です。

ちなみにVRFはスウェーデンのQ-MED社により生成されたものでFAD(日本の厚生労働省に当たる機関)に承認された医薬品なので安全性が極めて高いことで評判です。身体に入れるからには安全性にお墨付きがあるのは良いことです。

 

3.ハイアコープ(hyacorp)

こちらはドイツのBioScience社により開発されたヒアルロン酸でVRFと同じくボディ専用のものです。ちょうどVRFと肩を並べる感じで、効果や持続期間はそれとほぼ同様です。ただ、VRFと比べて低価格で仕入れるとか・・・。

なのでヒアルロン酸豊胸でハイアコープを扱っている院ではこのメニューだと他のヒアルロン酸注入よりも少しお得に施術を受けられるかもしれません。持続期間はVRF20と同じく1~2年なので、安いからダメと言うわけではありません。

 

触感がVRF30に比べて柔らかいと言われているものの、VRFは現在20(旧マクロレーンファイン)を使用しているところがほとんどなのでこれもあまり変わりないと思われます。なぜなら注入するのは乳腺下なので大きな差は考えにくいのです。

 

 

4.HAC-40

HAC-40はVRFやハイアコープをも越えるボディ用高濃度ヒアルロン酸で従来のヒアルロン酸の2倍の濃度と言われています。その濃度は40mg/mlであり、HAC-40の40もこの濃度から取っているのだと思います。

ちなみに従来のヒアルロン酸と書き方をしましたが、これはどのヒアルロン酸のことなのでしょうか。Q-Med社のVRFの濃度が20~30mg/mlと言われているので、その倍近い濃さです。(VRF30の濃度かVRF20の濃度かは不明。)

 

そもそもなぜヒアルロン酸濃度が高いと豊胸に良いのかですが、やはりその成分の数が多い方が身体に少し吸収されても胸に残るヒアルロン酸の割合が多いので、高濃度ならば持続性が高いと言うことになるのです。

また持続性を高めるにはヒアルロン酸粒子を大きくして吸収しにくくする方法もありますが、その場合粒子の大きさゆえ触感が硬くなります。柔らかさを保ちつつ持続性を出すためには濃度を高める方法が一番なのです。

HAC-40は上記3つに比べるとしこりの発生度合いの低さや定着率がとても優れています。また継続期間も長く2年以上と言われています。(2~3年だと思います。)現在ある豊胸のヒアルロン酸成分では最も質の高いものです。

 

ただし高品質であるためどこの院でも料金は高めに設定されています。

 

ヒアルロン酸の種類比較表

ヒアルロン酸豊胸

以上4つのヒアルロン酸を見てきましたが、あとに紹介したものほど質・料金共に高くなります。(VRF20とハイアコープは効果にほとんど差はなしです。)これら4つを表にまとめて比較すると以下のようになります。

ヒアロス  VRF  ハイアコープ  HAC-40 
性質 ジェル 粒子 粒子 粒子
柔らかさ
定着率
継続期間 1~3か月 1~2年 1~2年 2~3年
料金 安い 普通 若干安い 高い

料金に関してはまた別の記事で詳しく取り上げますが、たとえヒアロス注入で1カップのサイズアップをするにしても十数万の費用がかかります。それが3か月ほどで元に戻ってしまうことを考えると、継続期間が長いものを選ぶ方がいいのではないかと思います。

 

ちなみに注入量とサイズアップの目安はどのヒアルロン酸を注入してもほとんど変わりありません。また同じ量でも注入する個所、入れ方によってもサイズに違いが出てきますが、だいたいの目安は以下の通りです。

  • 片方50cc→0.5~0.75カップUP
  • 片方70cc→0.75~1カップUP
  • 片方100cc→1~1.5カップUP

ヒアルロン酸注入では片方の胸で上限100cc(両胸で200cc)とする院がほとんどです。あまり入れ過ぎると内側からの圧迫が強くなり内出血や痛み、しこりの原因になるので両胸200ccを限度にして最大1.5カップほどUPできると理解しておきましょう。