脱毛 保湿

脱毛のアフターケアとして必ずしなければならないのが保湿です。レーザー脱毛、フラッシュ脱毛のいずれにせよ毛だけでなく皮膚も一定のダメージを受けるのでそれをケアする意味で保湿が必要になります。

ただし保湿と一言に言ってもその種類はいくつかあり、脱毛処理によってダメージを受ける個所を把握した上で、どのような保湿が適切なのかを理解する必要があります。今回は保湿の種類とおすすめのクリームやローションについてご紹介したいと思います。

 

熱による損傷

脱毛 肌荒れ

ご存知の通りレーザー脱毛、フラッシュ脱毛では毛の黒いメラニンに光を吸収させて熱を持たせ、その熱で毛のタンパク質を破壊して脱毛すると言う形になります。医療機関での処置の場合はさらに毛乳頭や皮脂腺開口等の毛穴組織にもダメージを与えます。

600nm~700nmの脱毛に適した波長の光であれば作用するのは黒いメラニンを持つ毛だけですが、当然毛が加熱されればこれに面している皮膚(毛包や毛穴周辺など)にも熱が伝わりダメージを受けてしまいます。

レーザーの場合は照射するヘッドに冷却剤が噴射して熱が広がるのを抑える機能が備え付けてあり、皮膚の負担になるのを防止します。フラッシュでは照射前に冷却ジェルを塗り、肌が熱によるダメージを受けるのを防ぎます。

さらにはレーザー、フラッシュ照射後に専用の軟膏剤を塗布してもらいダメージによる炎症の広がりを抑えます。炎症が広がるとそれ自体が治りにくくなるのと、色素沈着の原因にもなるため軟膏剤の塗布は必須です。

 

それでも防ぎきれない角質層のダメージ

角質層

冷却剤、軟膏剤を使用しても完全には熱のダメージを防ぎきれません。皮膚の表面は角質層と言う厚さ0.01mmながらも肌のバリアとして働いている層があり、ここの水分や脂質、細胞がしっかりと構成されていることでその機能を果たします。

 

セラミド 角質層

脱毛処理により毛が損傷するほどの熱が加えられると、当然この角質層の組織もダメージを受けます。角質層の脂質に含まれる保湿成分のセラミドは通常、湿度0%になっても蒸発せず、またマイナス20度の環境でも凍らないほど頑丈なものです。

セラミドはそれほどに頑丈な成分で角質層における保湿の役割も非常に優秀ですが、脱毛処理で受ける熱には耐えうることができず角質層から飛んでしまいます。セラミドがなくなると角質層でうまく保湿ができなくなりバリア機能が衰え、肌荒れの原因になります。

 

角質層の保湿機能セラミドを失わないために

マスク

つまり上記の事柄を考えると、脱毛によってダメージを受けている角質層の保湿をするのがアフターケアとして適切です。角質層の中でも水分をがっちり掴んで離さない保湿の優等生・セラミドを補うのが一番のケアです。

 

保湿成分セラミドはどのように補うのが良いか

セラミド

幸いなことにセラミドが存在する角質層は化粧品成分が非常に届きやすい個所です。例えばコラーゲンやヒアルロン酸が存在する真皮層は成分が非常に届きにくいですが、角質層の保湿で活躍する化粧品は数多くあります。

つまり、ダメージを受けた角質層の保湿をするためにはセラミド配合の化粧品を使用してケアするのが一番です。セラミドにはいくつか1~6まで数字で種類分けされており、それぞれの役割は以下の通りです。

  • セラミド1:角質層内でバリアをつくる
  • セラミド2:角質層の水分保持、保湿
  • セラミド3:保湿とシワの防止
  • セラミド4・5:脂質によるバリアを作る
  • セラミド6・6Ⅱ:保湿とターンオーバーの促進

このように役割は違えどどれもほとんど似た機能です。これら6つのセラミドの中でも保湿効果として最も優れているのがセラミド3で、保湿化粧品では非常によく使用されています。なので使用するものは基本的にセラミド3配合のものでOKです。

セラミドは簡単に言ってしまえば脂ですが、水分をがっちりつかんで離さない特殊なものです。したがってセラミド配合の化粧品はクリームタイプやローションタイプとして販売されていることがほとんどです。

 

セラミド配合化粧品の欠点

刺激物

セラミドは角質層の保湿機能として非常に優秀な成分ですが、決して万能なものではありません。脱毛後当日の肌は刺激に非常に敏感になっており、セラミド自体が刺激になることはないものの、化粧品の他の成分が負担になるケースもあります。

たとえばBGやフェノキシアルコール、メチルパラベンなどの化粧品を質を安定させる成分は健康な肌では負担にならなくても、施術当日の肌にはダメージを与える可能性があります。なのでセラミドであれば何でも良いわけではありません。

 

セラミドをおすすめしておいてなんですが、正直なところお肌の刺激のことを考慮するならば無理に脱毛後の保湿クリームとしてセラミド配合のものを選ぶ必要はありません。もしも普段からそれを使用しているならそのまま使ってもいいでしょう。

あるいは、保湿クリームやローションをより良いものにしたい方は、今後の脱毛ケアのためにセラミド配合化粧品に変えてみるのもいいかもしれません。ただしセラミドは抽出が難しい成分ですので、お値段は通常のものよりも高い傾向にあります。

  • ヒト型セラミド
  • 天然セラミド
  • 疑似セラミド

この3つの中でもヒト型セラミドが最も浸透性が高く角質層なのでの働きも優れているため、お値段も5000円前後とお高くなります。逆に疑似セラミドはそれに比べると浸透性や働きは劣っていますが、お値段は1000~2000円とお手頃です。

 

セラミドを自然に生成するために

セラミド 表皮細胞

では保湿成分セラミドは化粧品でしか補えないのかというとそうではありません。実は角質層よりもさらに奥で作られる表皮細胞の中に存在しています。表皮細胞は時間の経過とともに皮膚表面へと押し上げられ角質層に入り、角質細胞に変化します。

セラミドを含む表皮細胞は角質細胞に変身すると同時にセラミドを細胞の外へと放出し、角質層の細胞間脂質として働きここでの保湿に貢献します。表皮細胞とセラミドは絶え間なく生成されているもので、これを促進する食品成分があります。

 

フィトケミカル

フィトケミカル コンニャク

脱毛後の傷んだ肌に保湿機能を取り戻すためにセラミドを補充する必要があり、身体による自然な生成に頼るならばそれを促す食品成分・フィトケミカルが効果的です。フィトケミカルにはポリフェノールやリコピン、カテキンなどがあります。

フィトケミカルはこれまで身体的な機能の活性や改善には影響せず、食べ物の色や形を作るための成分として考えられていたものですが、最近の研究でヒトの身体的機能にも大いに影響を及ぼすことがわかってきました。

DNAの分子構造を発見した業績でノーベル生理学・医学賞を受賞した米国のジェームズ ワトソン博士は、野菜や果物に含まれるフィトケミカルに注目している。フィトケミカルがフリーラジカルを抑え、がんの予防と治療の鍵になる可能性があるという論文を英国学士院雑誌に発表した。

引用元:がんを予防するために野菜のフィトケミカルが必要|保健指導リソースガイド

参考:Nobel laureate James Watson publishes novel hypothesis on curing late-stage cancers|Nwes&Futures

 

ポリフェノール、リコピン、カテキン、セサミンなどのフィトケミカルは主に緑黄色野菜に含まれていますが、最もフィトケミカルの含有量が多いのが(黒)コンニャクと言われており、セラミド生成に大変よく働きかけます。

ただしコンニャクばかりを摂るのではなく小豆やひじき、その他の緑黄色野菜もフィトケミカルを含んでいますので、これらと一緒にバランス良く摂取することが重要です。もちろん脱毛当日にだけ食べるのではなく、普段から摂取しているのが望ましいです。

 

皮膚内と皮膚表面の保湿の違い

さて、ここまで脱毛後の保湿としてセラミドを見てきましたが、セラミドは角質層内で保湿の役割を果たしており、セラミド配合化粧品の使用やフィトケミカルの摂取は皮膚内の保湿に作用するものと言うことになります。

では、たとえばグリセリンやワセリンが中心の保湿クリーム(ニベアなど)やローションはどうなのでしょうか。どちらかと言うと保湿で一般的に使用されているのはニベアのようにグリセリンなどが多く配合されたものです。

 

皮膚表面の保湿とフタ

セラミド 角質層 保湿 グリセリン

実はセラミドとグリセリン・ワセリンの保湿作用は全く違い、セラミドは何度もお伝えしている通りで、グリセリンなどは分子が大きいため角質層にまで浸透せずに皮膚の表面にフタを被せるように保湿をしているという形です。

角質層のセラミドは水分を掴んで話さない強力な成分ですが、層の構造が色々な原因で乱れてしまうと水分が肌から逃げやすくなります。これを防ぐためにグリセリンなどの成分で皮膚表面にフタをして、水分を閉じ込めます。

  • セラミド:角質層内の保湿
  • グリセリン等:皮膚表面の保湿・フタ

このように保湿には2種類あり、脱毛後当日はどちら保湿が必要かというと両方です。ただし、フタする保湿に関しては脱毛直後に塗布してもらう軟膏剤の上から使用するわけにはいきませんので、シャワー後に使います。

もしも脱毛後の炎症やポツポツがひどい場合はオロナイン軟膏で保湿としても問題ありません。オロナインにはグリセリンやワセリンなどの表面保湿成分が配合されていますので抗炎症作用と保湿の両方で機能します。

 

脱毛後のセラミド保湿は必須か

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答えから言うと別にしなくても構いません。脱毛処理によって角質層がダメージを受けて多少セラミドが飛んだとしても、表皮細胞は常に生成されて角質層へとセラミドが運ばれるので特別ケアが必要というわけではありません。

ヒトには自然治癒力(けが等を治す能力)があるので一時的に皮膚が損傷してもまたすぐにそれは治り、いつも通りの肌へと戻ります。しかも脱毛直後に素早いケア(冷却や軟膏の塗布)を受けているので治りも早いはずです。

 

したがって、これから脱毛のアフターケア用にセラミド化粧品を購入する必要はないでしょう。

皮膚表面の保湿に関しても専用に保湿クリームなどを買わなくても、今使用されているもので問題ありません。化粧品にこだわるよりも、普段からフィトケミカルを含む食べ物を摂取して健康な肌の維持を心掛ける方がケアとして適切です。

 

手ごろなでおすすめな保湿クリーム・ローション

表面保湿のおすすめ
  • ニベア
  • オロナイン
  • ユースキンA
  • キップパイロール…など

 

セラミド化粧品でおすすめ

疑似セラミド配合の化粧品

キュレル 化粧水 乳液 保湿クリーム

種類 疑似セラミド
ポイント 2つの疑似セラミド(長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)で角質層内を潤し、ユーカリエキスで肌が本来持っているセラミドの生成を促す。
キュレル|花王 公式サイト
実際に使用した口コミはこちら

 

ヒト型ナノセラミドの化粧品

アスタリフト ジェリーアクアリスタ

種類 ヒト型セラミド
ポイント 3つのヒト型セラミド(セラミド1、セラミド3、セラミド6Ⅱ)と抗酸化成分のアスタキサンチンやリコピン、潤いをサポートする3つのコラーゲンで角質層の水分保持をします。
アスタリフト・ジェリーアクアリスタ|富士フイルム 公式サイト
実際に使用した口コミはこちら

 

表面保湿に関しては何でも結構です。普段使っているものがあればそれを使用して問題ありません。セラミド配合化粧品はお値段重視で選択したので疑似セラミドが2つ並んでしまいました。ただ、もしも脱毛ケア用に買い置きしておくなら十分かと思います。

 

脱毛後 ケア

脱毛後当日以降の保湿ケアは重要で、もしも余裕があるセラミド配合化粧品を使用して肌の内側の保湿ケアを行いましょう。その上でグリセリンなどの表面保湿ケアをするとより効果的に幹部の保湿ができます。

セラミドに関しては普段これが配合されているものを使用していない場合、無理にケア用として購入する必要はありません。ただ、セラミド化粧品での保湿をしなくても最低限の表面保湿は行うべきで、脱毛後のケアの手順は以下を参考にしてください。

  1. 脱毛当日はシャワーのみでクレンジング・洗顔は使用しない。
  2. 照射部への化粧品は表面保湿のみに止める。
  3. 次の日からクレンジング・洗顔、いつもの化粧水、保湿クリームなどOK。できるだけ刺激を避けたい方は洗顔をもう1日置く。
  4. 施術の翌々日はクレンジング・洗顔など全て問題ない。
  5. 脱毛処理による炎症残っている場合は保湿クリームとしてオロナインなどの軟膏剤を使用しても大丈夫。

 

上手く脱毛できてもアフターケアを疎かにして肌だが荒れてしまっては本末転倒です。正しい保湿ケアを行い、イメージ通りの綺麗な肌を手に入れましょう。